そして僕は
途方に暮れる

レポ2 2018/03/06 1830 Bunkamuraシアターコクーン
 初日レポ(演出詳細レポ(二幕)) 最終更新日2018/4/22

2018/3/6 (演出詳細レポ(二幕))

リンク集

もう公演が全公演全て終わってしまいましたが、「そして僕は途方に暮れる」の私のレポのリンクです。
遅遅なうえ、アップする順番もめちゃくちゃだと思いますが、気長にお付き合いください…。
レポ1 2018/3/6 渋谷 1830 初日(GOODS、演出詳細レポ(一幕)&セトリその1)
◆レポ2 2018/3/6 渋谷 1830 初日(演出詳細レポ(二幕))・・・このページです。
レポ3 2018/3/11 18303/17 13:003/17 18303/23 1330 渋谷 感想&おまけ)
レポ4 2018/3/24 13303/24 18303/25 1330、 3/31 1830(東京前楽) 渋谷 感想&おまけ)
レポ5 2018/4/15 1330 大阪(千秋楽)感想&大阪&ポルトヨーロッパ旅行レポ

【演出詳細レポ&感想】

【二幕】

6人のその後

3/6の初日ベースで舞台演出の詳細や感想を書いていきます。
なお、パンフにはセトリ等は無いので場名は私が勝手に作ったものです。

【二幕】
●6人のその後

姉の部屋

里美の部屋

母の家

伸二の部屋

セットは上の図のように、4人の部屋が2階建て、2棟で表現。(姉の部屋だけ一幕の姉の部屋の半分をそのまま使ってますが、後の3人は当初のセットをコンパクトにした感じのセットに。

里美はレポ1のAのジェラピケの部屋着、伸二も一幕の部屋着に。

最初は伸二と里美の電話での会話。
裕一から全く連絡が無くて、イラついてる里美に、伸二は心配だからバイト先に行こうかって考えてたけど、それを里美に止められます。
里美は裕一のことを「気持ち悪い」とか「
汚物、ほぼウンコ」って言うんですけど…ガーヤが汚物とか、ウンコとか呼ばれてるって思うとなんかウケるvv

しかし、「ほぼウンコ」は後半、よりあっちゃんは強調して言うようになります。

ここで、伸二は里美に裕一と別れることを確認。
里美は裕一と自分は5年間同棲してたから法律上は内縁の妻ってことになるって話をして、慰謝料請求しようともしています。
(パンフに法務アドバイザーとして、「骨董通り法律事務所」の名前が入ってたので、そこに尋ねたのかな?)

伸二は裕一のことを「愛すべきダメ人間」だと思ってきたけど、「笑えないガチのクズ」だって思ったそう。

そして、今度は母親が姉に電話を。
母も自分の宗教のことが原因だから、後ろめたくてしばらく姉に電話できなかったみたいだけど、どこに行ったか心配で眠れないという母。
怒る姉に「お母さんが悪いの」って言うのを聞くと、余計怒った姉は「ここに来て、また迷惑かけて
キチガイでしょ」って…汚物だの、ウンコだの、ガチのクズだの、キチガイだの…ガーヤが言われてると思うと…やっぱりウケるvv
(いや、私、ガーヤがけちょんけちょんにけなされてるのが観たいので…^^;;)

で、姉が伸二の電話番号を母から聞きます。

そんな中、更にステージの上手と下手で、田村と加藤の電話での会話が。
田村は当然いきなり出ていった裕一がずっとバイトをブッチしてて、迷惑してるって話を。
田村は「バイト先にあいつ紹介したの俺だからマジで立場ねえ」って。
裕一君って、何から何まで人の世話になってたんだね…。

その話を聞いて、加藤は「やっぱすげえな、菅原さん」と、半分面白がって言ってました。(これが後半「やっぱ映画だわ、菅原さん」になるんですけど。)

更に姉が伸二に電話をして、同じ時に今度は母が里美に電話をして、同じ場所で違う会話が広がるという…めっちゃ複雑な芝居を…。

12月24日
父の部屋

●12月24日 父の部屋

こたつでTVつけっぱなしで寝てる裕一ですが、突然びくっと起きあがるとこをが可愛い。
みんなが裕一のことで色々考えてるのに、裕一は何もしないで寝てる…という…。
下の図は3/24昼と3/25昼のことですが、起きあがる時、肩がはだけて、中に着てるタンクトップなのか、マイクのなんかなのか、黒い肩紐が見えたのがvv


この時のガーヤの衣装ですが、レポ1のDの衣装で、グレーの厚手のブルゾンに、グレーのTシャツ的なものを着ていました。

父親の部屋は、ホントにボロアパートなんですけど、干し芋の段ボールの中にうまい棒とか、お菓子がいっぱい入ってる…。全部パチンコの景品なんでしょうけど。
あと、カレンダーが競馬のカレンダーなので、ギャンブルが大好きっていうのもうかがえます。

 

TVではクリスマスソングが流れ、なんかミニスカサンタの格好をした女子達が逃げている…ような映像で、ちょっと今の裕一にリンクさせてるのかな。

そこに父親が帰宅。

父親が「メリークリスマス!」って裕一にアルフォートのファミリーパックのやつを渡します。(思わずその日、スーパー行ってアルフォートを買っちゃいましたよ)
きょとんとする裕一に「クリスマスケーキみたいなもんだよ」って。

で、初日のガーヤは水色の「リッチミルクチョコ」を取って食べてたので、てっきりリッチミルクの方が好きなのかな〜?と思ったけど、日によってブルーの「ミルクチョコ」の日もあるので、適当に取ってるみたいですね。
まくまく食べてるガーヤが可愛い。(初日は板尾さんがミルクチョコに)
そして、父親に「飲めよ」と言われて、ラガービールも飲まされます。
アルフォートとビール…合わない〜…。

 

父親は「この部屋は牢屋だ」って言ったり、「誰かがどうにかしてくれるまで後ろめたい気持ちでじっとしてるしか無い」とか、「俺とお前は囚人同士だ。一緒に傷口舐め合って、生活してくのがいい。死ぬまでずっと一緒かもしれない」って言い出すので、ちょっと引く裕一君。
(でも、ホントに裕一君は自分の力でどうにかしようとは、ここまで来てもまだ思っていないというダメさ…。
なのに、父親とこの先ずっと一緒にいるのは嫌だって思ってるという…。)

 

ここで父親は息子にここから抜け出せるチャンスを与えてやるって言い出します。
裕一君のスマホが料金滞納してたので、止められてるって話を…。
でも、父親はパチンコで大当たりしたので、裕一の携帯の金を払ったので、その携帯は繋がっているから、それで電話をしてみろ…と、一応父親らしいアドバイスをしてあげます。
この時の板尾さんの言い方がおかしい。「ケーキみたいなものも食ったし、酒も飲んだ。そのノリだけで行動してみろ」って、調子に乗って里美に電話しろって勧めます。

 

それでも二の足を踏む裕一君に、父親がおかしな例えを歯医者に行くのは嫌だけど、突然歯医者に行かなくちゃっていう正しい自分が現れて、歯医者に行くのが踏ん張れる時がある。そのしょーもないチャンスを逃すなって裕一の背中を押し、なんとなく裕一に響いたみたいで、スマホの電源を入れる裕一。

 

すると、まだスマホのロック画面は里美との笑顔の2ショットになっていて、他の人間との関係は切れても、里美との関係は切れないことが分かります。

(ここでセットがこんな感じに)

姉の部屋

父の部屋

里美の部屋

母の家

伸二の部屋

 

 

で、裕一からの電話が丁度会社から部屋に帰ってきた里美の元に。
里美はレポ1のCの私の好きな白ブラウスにマルチボーダーのスカートです。


しかし、裕一の電話は取らずに留守電にしてメッセージを聞きます。

裕一は「田舎の父親のところにいます。心配しないでください。いつかちゃんと帰りますんで。いつかちゃんと話しますんで。いつかまた連絡します」ってメッセージを残しますけど…。
「いつか」なんかで女がいつまでも待つと思ってるのか!?(><)

「そこそこ面白かった」って言う父。

 

里美は伸二に裕一から電話があって、父親のところにいるとだけ伸二に伝えます。

 

次に伸二が姉に裕一から彼女に電話があったことを伝え、今度は姉が母親にそのことを伝えるという。

(裕一は同時進行で、まだ父親が開けてないビールの缶を冷蔵庫にしまったり…と、一応甲斐甲斐しく動いてはいます。)


母、姉、伸二の3人がみんな裕一に電話しますが、「お繋ぎできません」って、みんな着拒に…。
っていうか、母親まで着拒ってひどくない(TT

 

そして、裕一はそのまま電源を入れていればいいのに、里美に電話が繋がらなかったことで、心が折れたのか、その電源を消してしまいます…。

 

父親は「お前が良かったら、ずっとここにいていいんだぞ」って裕一に言います。
なんだかんだで、ここにいる登場人物、みんな裕一のことを最初は受け入れて、ずっと家にいていいって言ってくれるんですよね…。
私、それだけでみんな裕一には結構優しいって思ってます。

 

で、最後に里美が電話をかけると、里美だけは着拒にしてないけど、電源が入っていないと…。


そこにOP曲を歌っていたHarry Nilssonの「Thurthday(Here's Why I Did Not Go to Work Today)」が流れて、暗転。
(その間、セットの裏に回って、ガーヤはお着替え中^^;)
でも、クリスマスイブだけは水曜日じゃなかったんですけどね。

1231日 父の部屋

1231日 父の部屋
今度はお父さんがイブの日は裕一君が寝てた側のコタツで寝転んでます。

そこに裕一君が帰ってきます。
その時のガーヤの衣装はレポ1のEの紺色のノルディック柄のニットの上に、ダッフルコートを羽織ってます。

父親はパチンコに行ったけど、どいた台にババアが座って出しやがったって話を。

裕一君は大みそかだから「どん兵衛」を2個買ってきたと。

TV
で「君の名は」がやるそうで、父は裕一に観た映画の名前を言え、それが好きかどうか当てるっていうコンパみたいなゲームを暇つぶしにやろうって言い出します。

2人でこたつで寝っころがって、裕一が「君の名は」って言うと、父親が「嫌いだろ?」って言って、裕一は「好き」と。
次は裕一が「ラ・ラ・ランド」って言うと、父親は「好きだろ?」って言うけど、裕一は「普通」。
最後に裕一は「シンゴジラ」って言うと、父親が「それは好きだろ?」って言うけど、裕一は「あんま好きじゃない」って…。

ここ、毎回一緒なんですよ…。
いや、ここは他の映画の名前言ったりしても、話の流れも変わらないし、アドリブ出すところでしょ?って思ったんですけど…。初日から千穐楽まで全て一緒でした。

TVでは年末お笑い番組のヴィラコレクションさんの『ゴルフ場の友情』というコントが流れてて、気になる…。

お父さんが腹減ったからピザでも取ろうって、ドミノ・ピザのチラシを出すんですけど、そこに「乙女のマヨネーズ」というメニューが書いてあって、それがピンクのピザだそうでガーヤにぴったり。

うちに来てたドミノ・ピザのチラシを見たんですけど、「乙女のマヨネーズ」はちょっと前のメニューだったみたく、今は「邪道のマヨ」となってました…。

で、父親が電話かけるからお前のスマホを貸せって、ずっと電源切ったままの裕一に電源を入れさせるですけど…開くと里美からの大量の着信履歴が…。

父親が留守電聞いてみろって、ちゃっかり「スピーカー」ボタンを押して、裕一に再生させます。
最近の留守電は5日前で、泣いている里美の声。
裕一の母親がクリーニング屋のバイトの途中で倒れて、入院したから、これを聞いたらすぐに行ってあげてという連絡で、病院の名前も伝えるものでした。

それを聞いて、ダッフルコートを着て、すぐに病院に行こうとする裕一だけど、そのままこたつで寝ている父親。
父親は気まずいとか、面倒くさいとか言って、行かないので、それで裕一は自分のことは棚に上げて、父のことを「あんたみたいな人間にはなりたくないってずっと思ってたからね!!」「俺はあんたとは違うから」ってひどいことを…。

一応路頭に迷ってた自分を救ってくれて、ずっと家にいてもいいって言ってくれたり、里美とよりを戻すよう協力してくれたりもしてたのに…。

さすがに父親もこれには激怒。
「こっから出てけよ!」ってリュックを投げつけられてしまいます。

また、行き場所を失った裕一だけど、母親の元に急ぎます。

バス停での再会

●バス停での再会
雪の中、病院に急ぐ裕一ですが、そこでなぜか里美に再会。
里美はレポ1のDの水色のコートと白いマフラーで、ピンクのボストンバッグを持ってます。

里美からお母さんが様態が回復して今は家にいるけど、心配になって来ちゃった…って言います。
里美が「裕ちゃん、なんかちょっと痩せたね」って言いますけど、確かに初日は可哀想なくらいガーヤ、痩せてたので…。
(でも、大阪は結構いい感じに肉がついてきたvv)

そこに伸二もなぜかやってきます。
私は初日で、ここで2人が付き合ってますって言うんじゃないかって思ったんですけど…ここではそれは無かった。

伸二はこれから裕一の家に里美と待ち合わせをして行くつもりだったと言います。
東京からわざわざクズ野郎の親が入院したからって心配して様子を見に来るなんて、そんないい人いるのか?って疑問に思ったわけですけど…。
伸二はここで裕一に抱きついて、「元気だった?菅原〜!会いたかったよ〜!」って笑顔を見せます。
(ここが中尾さんがガーヤがいい匂いがするので、いつまでも抱きついていたいって思ったところですよね。)

裕一の実家

●裕一の実家
で、裕一、里美、伸二は裕一の実家へ。
他の2人はついてないけど、ガーヤだけ頭にいつまでも雪の粒がついているのが、気になって…。(でも、それが可愛いんですけど)
東京に戻ってもまだ雪がついてるので、誰か取ってあげて…と…。

最初は雪の粒のつき方が萌えキャラみたいでしたけど、途中から結構まばらについてました。

家に帰ってきて、ダッフルを脱いでリュックを置くんですけど、リュックを落して音を出してしまい、なんかキョドってる裕一君が可愛い。

家には母親と姉もいて、里美と伸二が和やかに会話してるけど、一切会話に入らずずっと黙っている裕一。

里美が初めて会う姉に自己紹介で「あの…彼女です…」って言ったのが…。
どんだけためらって言ったのかと…。

2人に料理を作ろうとする母親に、里美が手伝おうとするんだけど、座ってと言われてしまいます。

母親は軽い脳震盪だったそうですけど、動きが変なので、やっぱり手伝おうとする伸二だけど、母親は昔から台所に誰も立たせたくはない性分だということで。

姉が里美と伸二にいつ北海道に来たかを尋ねると、里美は考えて「つい、さっき」と。
伸二は「おととい」と…。この辺は嘘をついてることが分かります。

微妙なトークを続けてると、料理が完成したと母親が。
手伝いしようとする、伸二と里美。
台所のテーブルは4人掛けなので、伸二と里美が座ってしまい、裕一の席が無くなった…。

伸二が「こっちで食べなよ」って言うんだけど、裕一はテーブルから小皿に餃子といなり寿司を取って、麦茶を持って、ソファーに移動。
他に料理があっても、餃子を選ぶのが、やっぱ裕一はお母さんの餃子が好きなんだな〜っていう。

で、食事をするんですけど、みんなで和やかに食事をしてるのに、裕一は一人で、いなり寿司をちょっとかじったり、麦茶を飲んだりしながら、無言でスマホを見たりして、全く感じ悪いです…。

さすがに姉が切れて「みんな、あんたから話すのを待ってるのが分からない?」って言いますけど、それでも黙っている裕一。
何も言わない裕一に「あんた、すごいね、カッコいいわ、逆に尊敬するわ」ってキレる姉。
このお姉さん、マジで面白い。

母親は「お母さんのこと心配して、ここに来てくれたんだもんね」って裕一のことをかばいます。

伸二も「さっき、こいつと外でバッタリ会った時、こいつ死にそうな顔してて。俺的にはこの二か月マジで辛かったんだなと」って庇います。

姉は「結局あんたは何もしないで周りの人がどうにかしようとしてくれてるね」って真実を言います。

里美は「裕ちゃんはこうやって怒られるのが怖かったんだよね」「気を使って優しくされるのも情けなかったんだよね」って…、ホントに子供かよ…(TT

でも、里美に「今、裕ちゃんが何を思ってるのか聞かせて」って諭されると、ようやく口を開く裕一。

「俺、母さんが倒れたって聞いて、やっと自分から行動を起こせたっていうか」って言う裕一。
いや、普通誰でも親が倒れたら逃げないよ…。
でも、母親が倒れたことを利用してまた逃げようとしてたとか、自分が何を考えてるのかよく分からないとか言って泣き出す、本当にダメ人間…。

でも、二か月間、こんなことをしたのに、何も変わらない自分に、どうすればいいんだろう?って4人の前に行って、「なんか、すいません!」と今変わろうとしてるけど、変わるために何をしていいか分からないくて、でも、変わるために今こうしているって言って、「なんかでしかないんですけど、本当に申し訳ありませんでした」って泣きながら土下座をする裕一。(男としたら、ホントに情けないんですけど…なんか可愛く思えてしまうんですよね…)
初日はちょっとここでガーヤが土下座して謝っているシーンがちょっと長かった気がします。
で、ここで暗転。

一家の年越し

●一家の年越し
里美は一足先に東京へ帰宅。(実家で正月は過ごすとのことで、地元で知り合ったわけじゃないってことが分かります。)
その報告を伸二にしてて、やっぱり2人は怪しいなって薄々気づくんですけど。
母親は年越しそばを作るので伸二にも食べてけば?って言うんですけど、実家で年を越すのでそろそろ帰ると言う伸二。

そこで伸二がホントに好きな映画監督がいるか?って尋ねて、その監督が自分的につまらない作品を作ったとしても、その監督の人間性を認めているから嫌いになったりできずに、その監督の失敗作だって思うだけっていう例えを。

で、伸二は裕一のこの二か月間は「お前っていう人間のたまたまの失敗作なんだろうな」って言って、裕一を許したように見えるけど…その後、「俺っていう人間の失敗作がもし発表されたとしても、お前にもそう思ってほしいな」って言います。
これは後で、予防策だったんだ…って分かります(^^;)

しかし、この伸二の発言はよく出来たもので、ファンもそうですよね。
女の噂があっても、それはたまたまの「失敗作」だって思って許してしまって、嫌いにはなれないっていう…。

でも、どういうつもりで伸二が裕一に「東京帰ったら、里美ちゃんとしっかり話しなよ」って言ったのか…。

そして、裕一はアホの子なので、伸二に「俺はお前のそういうところ一度も見たことないよ。失敗作」って言うと、伸二が「わかんないよ、この先」って笑うんですけど、二回目以降はこの笑顔が怖い…(^^;)

姉は裕一に「私には弟がいて、あんたには姉がいる。お互いそういう事実の証拠でしか無い。なんかもう、そういう物体」って言うんですけど、物体扱いされてるガーヤもおかしいvv
でもこれは一応姉なりのフォローなんですよね。

麺つゆを買ってきた母親ですが、この麺つゆですよね。思わず同じ物買ってきちゃった。

で、裕一が蕎麦を作ってる母親に話しかけるんですけど、ここがすごく切なかった…。
「体調は大丈夫?」
「うん」
「ここで一人でいて、寂しくない?」
「…うん」って裕一が何を聞いても「うん」と答える母。
でも、その「うん」にすごく感情がこもってて、聞いてると切なくなる…。
お母さん役の筒井さん、ホントに上手だな〜。

「俺、東京に戻るけど、大丈夫?」って聞くと、「うん」って答えて、最後に「正月過ぎたら帰ります」って言う裕一に「はい」と明るく答える母親。
でも、お母さん、泣いてます…。

そこに突然父親が乱入。
「これを渡しにきたんだ」って裕一が買った「どん兵衛」持ってます。(後半は「どん兵衛渡しにきたんだ」って商品名言っちゃってます)
父親は母親に「生命保険、確か俺がいた時入ってたかなって」笑えない冗談を。
でも「大丈夫なのか?」って心配してます。

そこに姉も来て、「よく今さらここに来れたね」って言われて、「すげーだろ」って返す父親。
このオヤジ、ホントにすごい。

「俺とこいつはこれでいいわ」ってどん兵衛食べたら帰るっていう父親。

ガーヤにもどん兵衛に粉を入れさせて、姉がちゃんと本物の熱湯を入れます。

私は最初にセブンで売ってるどん兵衛を買ってしまい、それは液体ソースを後入れするやつだったので、今度はスーパーで普通のどん兵衛を買い直しました。普通のどん兵衛は粉を入れるやつだったので、舞台でガーヤの食べたやつはこれですね。

でも、スープの粉を入れてはいましたが、天ぷらは乗せてませんでしたね。

で、どん兵衛の完成したところ。
久々に食べたけど、美味しかった…。

裕一に「頑張ったぞ、俺は」って言う父。「お前と俺は違うな。なんだよ、これ、全然面白くならなかったじゃないか」って言って笑う父に、ようやく笑顔を見せる裕一。

(しかし、板尾さん、ずっとタバコ吹かしてて、テーブルに着く前にキッチンにようやくタバコを捨ててましたが、毎回ここまでよくもったなあと)

蕎麦を食べるためにテーブルにつく父親が「ここ、久しぶりだな」って言って、姉に「うるさい」って言われるのがおかしい。

で、年を越してしまい、お母さんが「あけましておめでとうございます」って言うと、父親が「みんな、今年もよろしくな」って言うので、姉が「あんたに言われたくないわ」と。

台詞が終った後、3分待たずに蕎麦を食べるのですけど、初日は特に台詞も無く、普通に蕎麦を食べて終わりでしたが、途中から「これ、固くないか?」って板尾さんがアドリブを入れだし、ガーヤも「3分経ってないから」ってアドリブ返しをしたり。

しかし、ここで終わってたら、みんながいい人で終わる、単純にハートウォームなヒューマンドラマじゃん…だったんですけどね。

東京

●東京
で、東京に戻る裕一。(衣装はレポ1のEの紺のニットの上にダッフルコートを着たまま)
今までの逃げてた時は路地裏にばっかいたけど、風景は普通に渋谷の西村とかめっちゃ表通りになっている。

そこでまだ連絡を取っていなかった田村先輩に電話をする裕一。
あれだけ裕一のことを怒っていたのに、全てを許してくれて、復帰したかったら、店長に言ってやるとか、また飲みに行こうって言ってくれる先輩。
そんな先輩に「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」って言って、「今年もよろしく」が免罪符になると思ってしまったアホの子の裕一君。
しかし、先輩、マジでいい人だ。

里美の部屋

●里美の部屋
で、里美の部屋に戻る裕一。
コートを脱いでハンガーにかけて、ベッドで安心して横になる裕一。

そこに実家に戻ってた里美が水色のコートで帰ってきます。(コートを脱ぐと、レポ1のFの服
裕一を見て、「あ・・・」という里美。
「あけましておめでとう」って言う里美に、免罪符になると思ってた「今年もよろしく」を言おうとするんだけど、「ことしもよ…」って言った瞬間、「裕ちゃんも今、帰ってきたの?」って里美に言われ、「今年もよろしく」が言えなかった裕一。

年賀状が裕ちゃんのが一枚も来てないよって言う里美ですけど、この言い方も後半、後半裕一をおちょくるような言い方になったりしてきます。

で、裕一はベッドに猫背で正座して(上のチラ見えシリーズのイラストのように、毎回シャツがニットからだらしなく出てるのが、裕一っぽくて…)ちゃんと自分がしたことを全部喋るって言うんですけど、「もういいよ、裕ちゃん」と里美。

ここで、里美は自分も裕一が出て行ってから浮気をしていたと。
その浮気相手の方を好きになって、裕一のことはどうでもよくなったと。
しかもその浮気相手を好きになったのは、裕一が出て行って、2週間後だっていうので、ここで誰もが気付いたでしょう、相手は裕一が出て行った2週間後まで一緒にいた伸二だっていう…。

最初は裕一のことを伸二に相談してたっていうんだけど、そりゃあ、ちゃんとした仕事をして、人に対して気遣いも出来る(ように見える)し、人当りもいい伸二の方が、自堕落に生きてるクズ野郎の裕一よりも素敵に見えるっていう里美の気持ち、分かるよ…。

でも、伸二が里美が裕一に話したら、自分も裕一と話すって言ってたそうですけど…これは卑怯だよね…。
やっぱ一番裕一に有無を言わさない告白の仕方は、北海道で再会した時に、「俺達付き合ってて」「お前が悪いんだぞ」ぐらいのことを言っちゃえば良かったんじゃないかと思うんですけどね〜…。

で、裕一は「どっちから誘ったか?」って尋ねるけど、里美からで、それを聞いて、「それで俺と伸二の関係が壊れるとかは思わなかったんですか?」って尋ねて、「そこは逃げてもいいですか?ごめんなさい」って泣き出す里美。
しかし、里美を捨てて家を出ていって、伸二も「もういいや」って思って、着拒にしたり、LINEもブロックしたのに、もう「俺と伸二の関係」はそこで壊れてたんですよ…。

でも、裕一が心の底からクズじゃなかったのは、そこで「俺、出てくね」って大人しく身を引いたこと。
「このアパート、里美の名義だし、その方がいいと思うから。ちゃんと出てくから」って、冒頭で裕一が言ったのと同じ台詞を言って、部屋から出ていく裕一。

で、「ちゃんと話してくれてありがとう」って引き際は良かったvv

そして、裕一が去って行った後、泣き崩れる里美。
(ここも初日は長かった。)
そこでフランス語のエンディングテーマの「Je suis venu te dire que je m'en vais」が流れて暗転。
さすがの私もここは泣きましたよ。結局自業自得の話なんですけど。

そして僕は途方に暮れる

●そして僕は途方に暮れる
音楽はまだ鳴ったまま、下の絵のように一階の1−2扉から入ってきたガーヤが、客席のI列の1〜8番の前を歩き、そのまま下手側の通路をゆっくり歩いてステージに。
そこでシアターコクーンだから出来るステージの搬入口が開く演出が。
ガーヤはずっと客席に背を向けていて、後ろ向きのままうずくまって泣いてます。(初日はここもすごく長かった気が)
そのまま後輩の加藤に結末を電話する裕一。

「まだ、終わってないんだよ…。面白くなってきやがった…」って電話で泣く裕一。

電話を切って、ゆっくり客席に振り向いて、芝居は終了。
この時の泣いてるガーヤの顔が絶品でしたvv

写真は搬入口を外の公道から撮った物。実際の公道からはかなり距離があります。

この搬入口を使ったコクーンならではの演出は、コクーン歌舞伎とかでも使われてますが、蜷川幸雄氏の「身毒丸」で観た時は義理の母と息子が愛し合い、色々すごいことがいっぱいあって(母が息子の目を潰したり、息子は母の連れの息子を犯して殺したり…^^;;)最終的に家も名前も全て捨てて、ラストでこの演出が使われ感動しました。
それをこのダメ男の話に使って感動させた三浦氏は凄い…。

だって、会社の人にあらすじをかいつまんで言ったら、「それ、ギャグ?」って言われてしまったこの話でですよ〜…。

この演出が使えない森ノ宮でも、ライトとセットで、上手く表現出来てました。(ガーヤの動きは一緒)

ちなみにこのシーンの際、幕が張ってあるとはいえ、外にちゃんと警備の人がいるのが見えて安心しました(^^;)

カテコ(3/6

●カテコ1
音楽はまだ「Je suis venu te dire que je m'en vais」が流れてて、最初にガーヤが一人で、リュック背負ったまま礼をします。

ガヤが両手を広げると、
下手から三村、江口、中尾、あっちゃんが→ガヤ←上手から板尾、筒井、米村さんが。

全員で礼をして、最後にガーヤが下のイラストのように上手でペコリして引っ込みます。

●カテコ2
「そして僕は途方に暮れる」が流れますが、三浦さん、雑誌では「曲は関係ない」って言ってたのに…(^^;)

カテコ1と同じ並びでキャスト出てきて、並んでお辞儀。
ガーヤはここからリュックは背負ってません。

同じようにガーヤは上手でお辞儀して引っ込みましたが、手が可愛いんですよv

●カテコ3
初日から客はちゃんとここが最後って読んでて、スタオベしてました。
同じように上手でペコリして終了でした。

ってことで、初日ベースの詳細レポ、ようやく完成しました。
後で、他の日のレポ等もアップしていきますが、気長にお待ちください…。

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