そして僕は
途方に暮れる
レポ2 2018/03/06 18:30 Bunkamuraシアターコクーン
初日レポ(演出詳細レポ(二幕)) 最終更新日2018/4/22
2018/3/6 (演出詳細レポ(二幕)) |
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リンク集 |
もう公演が全公演全て終わってしまいましたが、「そして僕は途方に暮れる」の私のレポのリンクです。 |
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【演出詳細レポ&感想】 【二幕】 6人のその後 |
※3/6の初日ベースで舞台演出の詳細や感想を書いていきます。 【二幕】
セットは上の図のように、4人の部屋が2階建て、2棟で表現。(姉の部屋だけ一幕の姉の部屋の半分をそのまま使ってますが、後の3人は当初のセットをコンパクトにした感じのセットに。 里美はレポ1のAのジェラピケの部屋着、伸二も一幕の部屋着に。 最初は伸二と里美の電話での会話。 しかし、「ほぼウンコ」は後半、よりあっちゃんは強調して言うようになります。 伸二は裕一のことを「愛すべきダメ人間」だと思ってきたけど、「笑えないガチのクズ」だって思ったそう。 そして、今度は母親が姉に電話を。 で、姉が伸二の電話番号を母から聞きます。 そんな中、更にステージの上手と下手で、田村と加藤の電話での会話が。 その話を聞いて、加藤は「やっぱすげえな、菅原さん」と、半分面白がって言ってました。(これが後半「やっぱ映画だわ、菅原さん」になるんですけど。) 更に姉が伸二に電話をして、同じ時に今度は母が里美に電話をして、同じ場所で違う会話が広がるという…めっちゃ複雑な芝居を…。 |
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12月24日 |
●12月24日 父の部屋 こたつでTVつけっぱなしで寝てる裕一ですが、突然びくっと起きあがるとこをが可愛い。
父親の部屋は、ホントにボロアパートなんですけど、干し芋の段ボールの中にうまい棒とか、お菓子がいっぱい入ってる…。全部パチンコの景品なんでしょうけど。 TVではクリスマスソングが流れ、なんかミニスカサンタの格好をした女子達が逃げている…ような映像で、ちょっと今の裕一にリンクさせてるのかな。
で、初日のガーヤは水色の「リッチミルクチョコ」を取って食べてたので、てっきりリッチミルクの方が好きなのかな〜?と思ったけど、日によってブルーの「ミルクチョコ」の日もあるので、適当に取ってるみたいですね。 父親は「この部屋は牢屋だ」って言ったり、「誰かがどうにかしてくれるまで後ろめたい気持ちでじっとしてるしか無い」とか、「俺とお前は囚人同士だ。一緒に傷口舐め合って、生活してくのがいい。死ぬまでずっと一緒かもしれない」って言い出すので、ちょっと引く裕一君。 ここで父親は息子にここから抜け出せるチャンスを与えてやるって言い出します。 それでも二の足を踏む裕一君に、父親がおかしな例えを歯医者に行くのは嫌だけど、突然歯医者に行かなくちゃっていう正しい自分が現れて、歯医者に行くのが踏ん張れる時がある。そのしょーもないチャンスを逃すなって裕一の背中を押し、なんとなく裕一に響いたみたいで、スマホの電源を入れる裕一。 すると、まだスマホのロック画面は里美との笑顔の2ショットになっていて、他の人間との関係は切れても、里美との関係は切れないことが分かります。
で、裕一からの電話が丁度会社から部屋に帰ってきた里美の元に。
裕一は「田舎の父親のところにいます。心配しないでください。いつかちゃんと帰りますんで。いつかちゃんと話しますんで。いつかまた連絡します」ってメッセージを残しますけど…。 「そこそこ面白かった」って言う父。 里美は伸二に裕一から電話があって、父親のところにいるとだけ伸二に伝えます。 次に伸二が姉に裕一から彼女に電話があったことを伝え、今度は姉が母親にそのことを伝えるという。 (裕一は同時進行で、まだ父親が開けてないビールの缶を冷蔵庫にしまったり…と、一応甲斐甲斐しく動いてはいます。)
そして、裕一はそのまま電源を入れていればいいのに、里美に電話が繋がらなかったことで、心が折れたのか、その電源を消してしまいます…。 父親は「お前が良かったら、ずっとここにいていいんだぞ」って裕一に言います。 で、最後に里美が電話をかけると、里美だけは着拒にしてないけど、電源が入っていないと…。
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12月31日 父の部屋 |
●12月31日 父の部屋 TVでは年末お笑い番組のヴィラコレクションさんの『ゴルフ場の友情』というコントが流れてて、気になる…。
父親が留守電聞いてみろって、ちゃっかり「スピーカー」ボタンを押して、裕一に再生させます。 それを聞いて、ダッフルコートを着て、すぐに病院に行こうとする裕一だけど、そのままこたつで寝ている父親。 一応路頭に迷ってた自分を救ってくれて、ずっと家にいてもいいって言ってくれたり、里美とよりを戻すよう協力してくれたりもしてたのに…。 さすがに父親もこれには激怒。 また、行き場所を失った裕一だけど、母親の元に急ぎます。 |
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バス停での再会 |
●バス停での再会 伸二はこれから裕一の家に里美と待ち合わせをして行くつもりだったと言います。 |
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裕一の実家 |
●裕一の実家 最初は雪の粒のつき方が萌えキャラみたいでしたけど、途中から結構まばらについてました。 家に帰ってきて、ダッフルを脱いでリュックを置くんですけど、リュックを落して音を出してしまい、なんかキョドってる裕一君が可愛い。 家には母親と姉もいて、里美と伸二が和やかに会話してるけど、一切会話に入らずずっと黙っている裕一。 里美が初めて会う姉に自己紹介で「あの…彼女です…」って言ったのが…。 2人に料理を作ろうとする母親に、里美が手伝おうとするんだけど、座ってと言われてしまいます。 母親は軽い脳震盪だったそうですけど、動きが変なので、やっぱり手伝おうとする伸二だけど、母親は昔から台所に誰も立たせたくはない性分だということで。 姉が里美と伸二にいつ北海道に来たかを尋ねると、里美は考えて「つい、さっき」と。 微妙なトークを続けてると、料理が完成したと母親が。 伸二が「こっちで食べなよ」って言うんだけど、裕一はテーブルから小皿に餃子といなり寿司を取って、麦茶を持って、ソファーに移動。 で、食事をするんですけど、みんなで和やかに食事をしてるのに、裕一は一人で、いなり寿司をちょっとかじったり、麦茶を飲んだりしながら、無言でスマホを見たりして、全く感じ悪いです…。 さすがに姉が切れて「みんな、あんたから話すのを待ってるのが分からない?」って言いますけど、それでも黙っている裕一。 母親は「お母さんのこと心配して、ここに来てくれたんだもんね」って裕一のことをかばいます。 伸二も「さっき、こいつと外でバッタリ会った時、こいつ死にそうな顔してて。俺的にはこの二か月マジで辛かったんだなと」って庇います。 姉は「結局あんたは何もしないで周りの人がどうにかしようとしてくれてるね」って真実を言います。 里美は「裕ちゃんはこうやって怒られるのが怖かったんだよね」「気を使って優しくされるのも情けなかったんだよね」って…、ホントに子供かよ…(TT) でも、里美に「今、裕ちゃんが何を思ってるのか聞かせて」って諭されると、ようやく口を開く裕一。 「俺、母さんが倒れたって聞いて、やっと自分から行動を起こせたっていうか」って言う裕一。 |
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一家の年越し |
●一家の年越し そこで伸二がホントに好きな映画監督がいるか?って尋ねて、その監督が自分的につまらない作品を作ったとしても、その監督の人間性を認めているから嫌いになったりできずに、その監督の失敗作だって思うだけっていう例えを。 しかし、この伸二の発言はよく出来たもので、ファンもそうですよね。 でも、どういうつもりで伸二が裕一に「東京帰ったら、里美ちゃんとしっかり話しなよ」って言ったのか…。 そして、裕一はアホの子なので、伸二に「俺はお前のそういうところ一度も見たことないよ。失敗作」って言うと、伸二が「わかんないよ、この先」って笑うんですけど、二回目以降はこの笑顔が怖い…(^^;) 姉は裕一に「私には弟がいて、あんたには姉がいる。お互いそういう事実の証拠でしか無い。なんかもう、そういう物体」って言うんですけど、物体扱いされてるガーヤもおかしいvv
で、裕一が蕎麦を作ってる母親に話しかけるんですけど、ここがすごく切なかった…。 「俺、東京に戻るけど、大丈夫?」って聞くと、「うん」って答えて、最後に「正月過ぎたら帰ります」って言う裕一に「はい」と明るく答える母親。 そこに突然父親が乱入。
裕一に「頑張ったぞ、俺は」って言う父。「お前と俺は違うな。なんだよ、これ、全然面白くならなかったじゃないか」って言って笑う父に、ようやく笑顔を見せる裕一。 台詞が終った後、3分待たずに蕎麦を食べるのですけど、初日は特に台詞も無く、普通に蕎麦を食べて終わりでしたが、途中から「これ、固くないか?」って板尾さんがアドリブを入れだし、ガーヤも「3分経ってないから」ってアドリブ返しをしたり。 しかし、ここで終わってたら、みんながいい人で終わる、単純にハートウォームなヒューマンドラマじゃん…だったんですけどね。 |
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東京 |
●東京 そこでまだ連絡を取っていなかった田村先輩に電話をする裕一。 |
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里美の部屋 |
●里美の部屋 年賀状が裕ちゃんのが一枚も来てないよって言う里美ですけど、この言い方も後半、後半裕一をおちょくるような言い方になったりしてきます。 で、裕一はベッドに猫背で正座して(上のチラ見えシリーズのイラストのように、毎回シャツがニットからだらしなく出てるのが、裕一っぽくて…)ちゃんと自分がしたことを全部喋るって言うんですけど、「もういいよ、裕ちゃん」と里美。 ここで、里美は自分も裕一が出て行ってから浮気をしていたと。 最初は裕一のことを伸二に相談してたっていうんだけど、そりゃあ、ちゃんとした仕事をして、人に対して気遣いも出来る(ように見える)し、人当りもいい伸二の方が、自堕落に生きてるクズ野郎の裕一よりも素敵に見えるっていう里美の気持ち、分かるよ…。 でも、伸二が里美が裕一に話したら、自分も裕一と話すって言ってたそうですけど…これは卑怯だよね…。 で、裕一は「どっちから誘ったか?」って尋ねるけど、里美からで、それを聞いて、「それで俺と伸二の関係が壊れるとかは思わなかったんですか?」って尋ねて、「そこは逃げてもいいですか?ごめんなさい」って泣き出す里美。 でも、裕一が心の底からクズじゃなかったのは、そこで「俺、出てくね」って大人しく身を引いたこと。 で、「ちゃんと話してくれてありがとう」って引き際は良かったvv そして、裕一が去って行った後、泣き崩れる里美。 |
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そして僕は途方に暮れる |
●そして僕は途方に暮れる
だって、会社の人にあらすじをかいつまんで言ったら、「それ、ギャグ?」って言われてしまったこの話でですよ〜…。 この演出が使えない森ノ宮でも、ライトとセットで、上手く表現出来てました。(ガーヤの動きは一緒) ちなみにこのシーンの際、幕が張ってあるとはいえ、外にちゃんと警備の人がいるのが見えて安心しました(^^;) |
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カテコ(3/6) |
●カテコ1 ガヤが両手を広げると、 全員で礼をして、最後にガーヤが下のイラストのように上手でペコリして引っ込みます。 ●カテコ2 ●カテコ3 ってことで、初日ベースの詳細レポ、ようやく完成しました。 |
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