野鴨 -Vildanden-
2022/9/3
18:00(初日) 世田谷パブリックシアター
レポ2(詳細レポA(二幕)) 最終更新日2022/10/16
2022/9/3 初日 詳細レポA二幕 |
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リンク集 |
私の行った野鴨のレポのリンクです。 |
(詳細レポ) |
※パンフレットに場名等の記載が無いので、私が勝手につけたものです。 ギーナと2人になったヤルマールは、ヴェルレ家からエクダル老人が貰ってる賃金がどのくらいなのか聞きます。「え!!!」とか、突然大きな声で女を威嚇するクズ男のヤルマール。 ギーナは「ご主人様にとってはなんてことない」って。やっぱり女は割りきるな〜。で、グレーゲルスから何を言われたか尋ねると、「お前があの家で働いてる間、グレーゲルスの父親との間に何かあったって」って言うけど、否定するギーナ。 ギーナは「あいつ、なんだってこの家に!!」ってグレーゲルスに文句を言うけど、ヤルマールは「ギーナ、この家を壊したのは、お前の過去だぞ」ってグレーゲルスの肩をもつ…。 そこにグレーゲルスちゃんが「いいかな」って帰ってきて「じゃあ、まだなのか?」ってヤルマールに言うと、「やったよ!!」って叫ぶヤルマール。 グレーゲルスちゃんは何の悪びれた様子も無く「でも、分からないな。2人とも悲しそうだ」って…。 しかし、レリングが「子供がいる場合はどうなる?」って言った瞬間、凍りつくグレーゲルス。 そこに運悪くギーナと元々友人であったセルビー夫人が来てしまったことで、最悪の事態に。 気付かないセルビー夫人は「大丈夫!私はお父さんの目になります!」って。で、エクダル老人に仕事のことで何かあったら事務室の会計係を訪れるようにことづてをするけど、グレーゲルスは「そんな申し出はヤルマールが断るよ」と。ヤルマールも「ご主人さまにお伝えください。近いうちに会計係を訪ねて、お父さんから借りた金の総額を書きだしてもらうのさ。俺は払うぞ。この名誉の負債をな!!!名誉の負債か、こいつはいいや、綺麗さっぱり返済するぞ、利息もしっかりつけてな」って、また出来ないくせに口だけヤルマール…。 そしてギーナがヤルマールを探しに行って、部屋にはヘドヴィクとグレーゲルスの2人きりに。
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【3日目:エクダル家/朝】 |
そして、暗転があって、グレーゲルスがやってきて、3日目のエクダル家の朝の食卓。 グレーゲルスちゃんは3日目はネクタイは外して、ジャケットも脱いでて、白シャツにベストを着ただけの格好で、食卓へ。(っていうかあれだけのことを起こして、ずっとエクダル家にいる精神が…^^;;) 更に「どうしてヤルマールのような人間があんな目に〜」って言うグレーゲルスちゃん…。 レリングは「人生の嘘」という注射をヤルマールに打ってると。 レリングはエクダル老人について、自分で人生の嘘っていう注射を打って、あの小さな狩猟場をうろついてるじいさんほど幸せな狩人は他にいないと。 グレーゲルスは「エクダル中尉は今も若い頃の理想と折り合いをつけている」って、エクダル老人のこともかいかぶってるんですけど…。 そこにヘドヴィクがやってきて、レリングはお父さんの様子をみてくるよって出ていきます。 悪魔のグレーゲルスは「その顔つきじゃ、まだ何もしてないんだね」って。 部屋に残されたヘドヴィクですが、そこに2階からエクダルが降りてきて、野鴨を撃つのは難しいか、どうやって撃つのか聞きます。 そのヤルマールの酷いトドメの一言で、壊れてしまったヘドヴィク。 |
【3日目:エクダル家/二階の納屋】 |
ギーナが居間に行くと、髪がボサボサのヤルマールが帰ってきて、荷物整理を。 そして、あんなにお世話になったレリングの悪口まで言う、ホントにどうしようもないクズ男。 ギーナが「温かい物を持ってきたんだけど」ってパンとコーヒーとかを用意すると、「この家では食いたくないね」ってお腹が減ってるのに、やっぱ口だけ男。 ギーナは「コーヒー、冷めるわよ」って言って、珈琲をすすめて、家の中の1部屋を一人にするからしばらくそこを使えば?と。 ギーナがいなくなると、パンを食べて「うまっ」って言うヤルマール。(最初は「うまっ」だったけど、それが途中から「うまいっ」に代わりましたね) そこに帰ってくるグレーゲルスちゃん(ノーネクタイでジャケット無しでコートを着てます)は2人が抱き合ってるのを見て、嬉しそう。(ホントにこうなるとグレーゲルスちゃん、何をしたかったのか、マジで分からない…。最初はギーナへのお母さんの恨みをはらすつもりもあっての告げ口だと思うんだけど、やっぱりヘドヴィクが可哀想だから元通りに戻ってほしいって思っちゃってる…) グレーゲルスは「どうするつもりだ?」ってヤルマールに聞くと、ヤルマールはまだプライドが高いので、「今、大事なものをまとめているところなんだけど、それには時間がかかる」って一度振り上げた拳を下すところを友人に見せたくないって思ってるのか…。 グレーゲルスちゃんは「こんなことになるなんて、出ていくのか?」って…。いやいや、あんたが帰ってこなかったらまとまってるよ…。 その瞬間、銃声が…。 ヤルマールに「あれがなんだか分かってるのか?」って言うグレーゲルス。 ヤルマールとグレーゲルスで、ヘドヴィクをソファーに寝かして(その時、ヤルマールの鞄をソファーの後ろにどかすのもグレーゲルス)、ギーナがレリングを呼びに行きます。グレーゲルスはその後、壁にもたれかかって茫然としています。 泣き叫ぶギーナと、天に指を差して、「お前!お前はどうして俺をこんな目に遭わせるんだ?」って神様に文句を言うヤルマール。 でも、ギーナはそのまま運び出されるヘドヴィクと一緒に出ていきます。 「君の言ってることが正しくて、僕が間違ってるとすれば、人生なんて、もう生きる価値が無いね」とグレーゲルス。 「くそったれ!!!」ってレリングは部屋を去っていきますが、このテーブルの13番目につくって意味は、話の流れからだと、人生は生きる価値が無いってことなので、自分が死ぬってことだと思うんだけど、パンフにかかれてるとおり、自分の理想の要求のためならば、人を不幸にしてもかまわないっていう意味にも取れるなあ〜と。だからレリングは「くそったれ」と言ったのかとも。 |
カーテンコール |
【一回目】 並びは… 村上さん(ペテルセン)、山森さん(モルヴィク)、伊達さん(レリング)、大鷹さん(ヴェルレ)、忍成さん(ヤルマール)、ガーヤ、浅野さん(エクダル老人)、前田さん(ギーナ)、八幡さん(ヘドヴィク)、吉野さん(セルビー)、齋藤さん(イエンセン)…の順。 みんなでお辞儀をして、そのままガーヤは下手に引っ込みます。 【二回目】 で、全員で一列に並びお辞儀して、また下手へ引っ込むガーヤ。 【三回目】 一列に並び、お辞儀し、ここから引っ込む時に下手でガーヤが両手をお膝につけて深いお辞儀をしてから、再度小さく頭下げて引っ込むのの繰り返しでした。 【四回目】 【規制退場】 |
舞台の感想 |
最初、私は凄い難しい話なのかな〜って思っていたのですけど、初日に観た時も、現代にめっちゃ通じる物もあるし、すごく分かりやすい話だと思いました。 そして、最初はガーヤの髪型やつけモミアゲにビックリしたのですけど、でも、それでも観てると、どうしてもグレーゲルスちゃんが可愛く思えてきちゃう。 多分グレーゲルスちゃんはお母さんに散々浮気してる父親の悪口を吹きこまれた子供のまま、全く成長してないんですよ。だから清廉潔白で純粋なままなんだと…。 なので、私にはグレーゲルスちゃんはそんなに悪い人に思えないし、ガーヤはグレーゲルスみたいな奴は大嫌いって言ってるけど…、グレーゲルスちゃんは親の財産をあてにしないし、自分で労働者に混ざって汗水働いたお金をしっかり貯金したりするし、子供と老人には優しいし、金持ちなのに貧乏人を見下したりもしないし、嘘が嫌いって言うわりには、自分の妹のヘドヴィクの出生の秘密だけは守ろうとした…。 グレーゲルスよりももっと嫌な奴はヤルマールですよ…。もうホントにこいつはクズすぎる。 ヤルマールのクズなところA ヤルマールのクズなところB ヤルマールのクズなところC ヤルマールのクズなところD ヤルマールのクズなところE ヤルマールのクズなところF 他にも親父の面倒は全部俺がみる…って言って偉そうにプライドを保ってるけど、実際はヤルマールは仕事してないし、エクダル老人の食費は老人が自分で稼いだ簡単なバイト代から出てるし、やっぱ口だけ男。 ホントにヤルマールが無理…。 |
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