ABKAI 2019 第一章FINAL
SANEMORI

2019/11/6 1800(詳細レポ・感想、GOODS等) シアターコクーン 最終更新日2019/11/17

2019/1/6 18:00〜レポ

会場の様子

●会場の様子

●ポスター
夜公演は18時始まりだったので、定時で上がって(会場が渋谷じゃなかったら、18時開演は無理…^^;)ダッシュで会場ついて、食べ物食べてたら(時間が無くてもイナゴなので会場のフードだけはなんとしても食べる^^;)開演に…。


こちらは入口のポスター。海老蔵さん、めっちゃいい笑顔してますよねv
ちゃんと真ん中に舘様と阿部ちゃんがv

●おにぎり弁当
で、売店でお弁当は2種類あったんですけど、おにぎり弁当とおにぎり御膳っていうのもあって、たいして値段も変わらないので、ホントはおにぎり御膳を食べたかったけど、時間が開演まで数分しか無かったので、小さいお弁当の方を…。

新之助っていう海老蔵さんにゆかりのある新潟のお米を使った、おにぎり弁当を食べたのですが、これがめっちゃ美味しかった!

さすが新潟のお米!粒が大きく、甘みがあります。おにぎりは梅と天むす、唐揚げと卵焼きがついてた。

お弁当はこんなお揃いの紙袋に入れてくれます。

食べ終わって、あまりにもおにぎりが美味しかったので、夜食に「おにぎり御膳」の方も買おうか…と思ったんですけど、その時には売り切れてた…。

 

その後、キンキのブンブブーンでも「新之助」が登場して、キンキちゃんも絶賛してて、冷めても美味しいお米なのでおにぎりに適してるって話を聞いて、やっぱあの時、荷物になるけど、両方買えば良かったと後悔(^^;)

紙袋とパッケージには、ちゃんと「ABKAI」って書いてあるので、記念にもなっていいですよね〜。

滝沢歌舞伎の時もいつもそうしてるけど、お弁当のパッケージはパンフに挟んでとっておいてます(^^;)

●豆大福
そして、おにぎりで結構お腹いっぱいになってたんですけど、幕間ではやはり時間が無かったけど、「豆大福」が売ってて、おにぎりも美味しかったので、きっとこちらも美味しいだろうと購入。

食べやすいカップに入ってましたが、ホントに美味しかったvv

 

他にもフードは美味しそうなサンドイッチとかもあって、食べたかったなあ〜。(無理だけど^^;)

●開演時間の表
開演時間の表ですが、幕間に太鼓のパフォーマンスもあって、これも楽しかった。

なんかジャニヲタはお囃子を聞くと勝手に盛り上がるようにDNAに組み込まれてる気がする。

 

昔、コクーン歌舞伎も好きで行ってたけど、その時も歌舞伎の雰囲気さながら、売店には色んなフードや小物が販売されてて、すごい楽しかったんですけど、このABKAIもそんな感じで公演以外も楽しいv

GOODS

●パンフレット

パンフレットは良心的な1500円というお値段だけど、いつもコクーンのジャニ以外のパンフってそんな値段ですよね。

 

舘さまと阿部ちゃんのページは紹介ページが1ページずつで、それ以外のページで2カットずつと、舘様と阿部ちゃんの対談が2ページもあった。

ちゃんとわかりやすい筋書きもついてて、それを読むだけで話は分かると思います。

パンフレットにマスクもついてて、ホントに考えられてる。

海老蔵さんと新潟県知事の対談の新聞も貰いましたが、「新之助」っていう同じ名前の縁ということで、海老蔵さんと勸玄くん親子も一緒にこのお米の田植えに参加したこともあるそうです。

レポ&感想
【プロローグ 戦場】

幕が開くと舞台上手に舘様が、舞台下手に阿部ちゃんが、土台となってる人の上に乗っているという、いきなりアクロバティックな姿で登場。
(ほぼ、上手舘様、下手阿部ちゃんです)

舞台の第一声も舘様から。
舘様:「あれを見ろ!平家の奴らはこの倶利伽羅峠をまるで転げ落ちるように逃げていきよる!」
阿部ちゃん:「さようにございまするなあ〜」

2人の役どころは、舘様が、木曽で平家打倒の旗を揚げた源義仲(木曽義仲)。
阿部ちゃんは義仲の第一の家来の手塚太郎。
2人は越中の倶利伽羅峠で、二倍の数の平家軍を打ち破ったってとこから始まります。

のっけから2人の客席での殺陣や、「いよ〜〜」で見栄を切ったり。
阿部ちゃんファンはI列の8,9、舘様ファンはI列の16、17が神席だと思う。

で、阿部ちゃんが「長追いは無用だ!」って手下に言うので、舘様が「それは大将の言う言葉だぞ!」って突っ込む。
阿部ちゃんが「大将は大将らしくしてください」って、ちょっと源氏の大将の義仲に対して、幼馴染でもあり、年上でもあるので、家来だけど、ちょっと上からなんですよね。
舘様が「気に障ったが、まあ許してやるか」ってWSでも流れたシーンが。めっちゃ義仲、可愛いvvv
こんな2人の主従関係、すごくいいですよね。

義仲が「手塚太郎は木曽義仲の片腕だからな」って「片腕」というキーワードで、「実盛のことを覚えているか?」と手塚の太郎に問う義仲。
阿部ちゃん:「覚えておりますとも。一度会っただけですが、私はもう立派な子供でしたから」
舘様:「立派な子供?」って突っ込むけど、手塚太郎の言う、「立派な子供」とは、「立派に物心がついていた子供」ってことでした。

その時は義仲は赤ん坊だったけど、実盛のことは不思議と覚えてる気がすると。
手塚太郎も実盛のことを「立派なお人でした。あんな大人になりたい」って実盛のことと、全ての始まりは、まだ義仲が生まれる前、源氏が平家に敗れたことに想いを馳せます。

このプロローグはホントに2人のために作ったような。

序幕【第一場】摂津国布引滝の場

で、序幕も舘様と阿部ちゃんが、「摂津国布引滝」(せっつのくにのぬのびきのたき)の不思議な「白旗」の物語の説明をして退場。
そっから2人はしばらく出てきませんが、この物語のキモはこの「白旗」になります。

で、その不思議な話とは…源氏の大将で、舘様扮する義仲の叔父である源義朝が味方の長田太郎に騙されて平家に撃たれます。

長田は源氏の守り神の「白旗」を奪い、それを平清盛に渡して平家に寝返るため、布引滝に来ていました。
(布引滝には後白河帝のお供で清盛もいたので)

そこに清盛を矢で狙った人がいて、それは源氏の多田蔵人(この後出てくる折平と同一人物)ではないかと疑う清盛。

でも、帝は蔵人と分かっていて、蔵人を助けたうえに白旗を源氏に返せと命じる。
清盛は源氏をえこひいきする帝を長田に殺させようとするが、そこに源義朝の霊(これが海老蔵さんで、出てきた瞬間、物凄いオーラで、まさに義朝の霊にふさわしい…。全然輝きが違うんですよね〜。)が帝を助け、白旗を取り返します。
(で、義朝の弟の義賢が今こそ平家を倒す時と、蔵人に清盛に幽閉された帝の救出を依頼。)

【第二場】都白河義賢館の場

一方客席には源氏方の腰元達が義賢の後妻の葵御前の安産祈願のお参りをしていると、そこに琵琶湖のほとりで百姓をしている九郎助(くろすけ)と、娘の小万(こまん)が息子の太郎吉(後に阿部ちゃん扮する手塚太郎になる)を連れて、腰元達に木曽先生義賢(きそのせんじょうよしかた)の京の館に、折平(おりへい)と名乗る者がいないかと尋ねる。

その折平は昔、小万と夫婦だったが、息子の太郎吉が生まれると家を出ていってしまったので、小万は折平を探していたのです。

そこで、腰元は先月より入った新参者がその折平ではないかと。
その時、腰元が「舘様と阿部ちゃんと同じように、右團次の方が良い男じゃわいな〜」って言ってたのが笑えたvv
(小万はその後で登場なんですけど、ちょっと説明が複雑になるので端折った^^;;)
で、腰元に義賢のお屋敷に連れてってもらう3人。
なんか、「まいりましょ〜」って言ってるのが、「浜松屋」思い出してしまった(^^;)

そこで、またまた舘様と阿部ちゃんが出てきて。
舘様:「なあ、太郎。そなたの母の名は小万であったの?」
阿部ちゃん:「はい、私の名は太郎吉。随分利発で可愛らしい子供であったと祖父が申しておりました」って、めっちゃ分かりやすく人物紹介を。
舘様が「お前のことはどうでもいいわ」って突っ込んでいたのがおかしい。

で、舘様と阿部ちゃんが義賢の最後の折には小万が傍にいたこと、行方知れずになった太郎の父を探して、その屋敷にいたっていうことも説明。

そして、義賢の屋敷に九郎助たち3人が到着し、義賢の妻の葵御前がその対応を。利発そうな子供を見て、蔵人の息子だとすぐに察する葵御前。でも、その時、折平はいないので、三人を奥で待たせます。

で、海老蔵さん扮する義賢が登場。
やっぱり圧倒的な存在感vv
そして、カッコいい!
そこに平家が攻めてきて、妊娠中の葵御前は九郎助の家でかくまうことに。
義賢は平家の大勢の討手相手に奮戦しますが、最後は撃たれてしまいます。

でも、死ぬ前にそこに居合わせた小万に「源氏の白旗」を託します。小万は夫が実は多田蔵人であると知り、源氏の白旗を引き受けて逃げます。

しかし、なかなか死ぬと思っても結構死なない義賢が、まるでSHOCKのジャパネスクのコウイチのようで(^^;)

死にかけてる義賢に小万が水を飲ませたり、色々蘇生させようとしてたのも、そんなことじゃ…って思ってしまったり。
しかし、義賢の最後を海老蔵さんはダイナミックに演じてました。

【ここで休憩】
太鼓のパフォーマンスはホントに見事で、私も速攻で大福食べて、戻って見てましたvv

二幕目
【第一場】矢橋の浦より
御座船の場

二幕の冒頭でもいきなり舘様にかしづく阿部ちゃんの姿がv
義賢が葵御前の腹の中にいる我が子を一目見たいというのが最後の望みだったけど、義仲は「もう少し早く生まれていれば。なんたる親不孝」と。
太郎は「義仲さまは立派に旗揚げされました」って、舘様の役がその時、お腹の中にいた子供ってことが分かりやすく説明。
で、舘様が阿部ちゃんに「そなたの母は?」って尋ねて、阿部ちゃんが「我が母は白旗を預かり逃げたそうですが、琵琶湖のほとりで追手に見つかってしまったそうです」って、この後の説明まで分かりやすく。

「源氏の白旗」を引き受けた小万は平家の侍から逃げるのですけど、追い詰めらて、矢橋の浦で琵琶湖に飛び込み、泳いで逃げようとします。
(しかし、追い詰められるところで「うご〜〜くな〜〜」って声や、その後の追手と戦うシーンが、めっちゃ「滝沢歌舞伎」の五右衛門を思い出してしまうvv)

また、舘様と阿部ちゃんが登場し、「白旗」がどれほど大切なものかの説明と、そこに不思議な縁で登場したのが「斎藤実盛という、お人であった」と、説明。



最近はなんでもLEDスクリーンで済ませますけど、ちゃんと全部シーンごとにセットを組み替えてて、湖の水も布で表現してる、こういう昔ながらのやり方っていいな〜って思った。

一方、琵琶湖では平宗盛が竹生島(ちくぶしま)詣でで遊覧中。
同船していたやっぱり海老蔵さん扮する斎藤実盛(やっぱりカッコいい)は泳いでる小万を発見して船に救い上げます。
実盛は平家方についてはいるけど、主人が勝手に平家に寝返っただけなので、心では源氏を応援していたのです。

でも、小万が「源氏の白旗」を持っていることがバレて、白旗が奪われようおうとしたので、実盛はとっさに白旗を持っていた小万の腕を水中に切り落とし、白旗を平家の手に渡さないようにしたのですけど、一緒に小万も琵琶湖に落ちてしまいます。

なんか現代人からすると、たかが旗で腕を切り落とさなくても…って、実盛やり過ぎ〜って思ってしまうのですけど、そのくらい大切な物…ってことで。

【第二場】九郎助住家の場

一方、九郎助の家では、九郎助の女房「小よし」の元へ甥の仁惣太がやってきて、この家に葵御前が匿われているだろうと探りを入れます。

葵御前が行方不明の小万を案じているところへ九郎助が孫の太郎吉と帰宅。
太郎吉は湖畔でヒトの腕を見つけたと持ってきます。
その腕はしっかり旗を握っていて離しません。

でも、太郎吉が一本ずつ指を開くと、結構簡単に旗を離しますが、それは「源氏の白旗」だったので、その腕は小万の腕ではないかとザワッとします。

そこへ平家の武将の斎藤別当実盛と瀬尾十郎兼氏が葵御前がこの家にいるだろうとやってきます。
実盛は生まれる子供が女なら助かると諭し、九郎助も諦めて出産するまで待って欲しいと言いますが、瀬尾は胎内まで探すと言います。(この時代、どうやって??)

なので、九郎助の妻の小よしが苦し紛れに葵御前が出産したと、錦にさきほどの腕を包み、それが葵御前が産んだ水子だと言います。
(もうこの辺で、バアさん、そんなアホな!!!って思いますが…)

中を見せろと言う瀬尾。
そこには女の片腕が入っていたため、激怒しますが、実盛は中国の故事に手を孕むこともあると言いくるめます。
(そんなことあるか!!って突っ込みまくりなんですけど^^;;)

で、瀬尾は帰ると見せて裏に潜んでました。

実盛は葵御前と九郎助夫婦に、自分は平家に仕えてはいるが元は源氏、恩を忘れていない、片腕は自分が矢橋の船中で切り落とした覚えがあると言い、確か名は小万と言った、白旗が平家に渡れば源氏は埋もれ木になると思い、非情ながら女の片腕を湖水に斬り落とした…と、これまでの経緯を説明。

そこへ近所の人達が小万の死体を運んできます。

実盛はまだ腕に魂が残っている筈だと、片腕に再び白旗を持たせて死骸に繋ぐと小万は一瞬だけ生き返ります。
これもそんなアホな!!って突っ込みが入りますが、白旗が葵御前の手に戻ったことを知って喜び、太郎吉に言いたいことが…と言って再び死んでしまいます。

九郎助は小万が言いたかったのは、実は小万は九郎助の子ではなく拾われた子で、平家の娘ということだったのではないかと察します。

そこで葵御前がホントに産気づきます。
太郎吉がお産を覗きに行こうとするけど、実盛が子供は見ちゃダメ!って何度も太郎吉をあっちに行かせるのが、ちょっとほのぼの。

生まれたのは男の子。
後の舘様演じる木曽義仲です。

九郎助は太郎吉を駒王君の家来にしてほしいと頼むので、実盛は「手塚太郎光盛」と名付けますが、葵御前は小万が平家の血を引いてるから、成人して一つの功をたてた上で家来にすると言います。

そこに瀬尾が戻ってきて、小万の死体を足蹴にした。
それを見た太郎吉は小万の形見の合口(短刀)で瀬尾に向かうと、瀬尾はかわさず、葵御前に太郎吉は手柄を立てたので若君の家来にして欲しいと言います。

実は小万は瀬尾の娘だったのです。
なので、瀬尾は刀を太郎吉に持たせて、自らの手で首をかき斬ります。

太郎吉は自分は侍になったので、実盛に親の敵と勝負を挑みますが、実盛は今討たれては同情と思われて手柄にならないから、大人になったら討たれてやると約束します。

で、実盛は馬に乗って(まさに人馬)帰るけど、その時幼い太郎吉を馬に乗せてあげる様子もなんか可愛い。
そして、馬に乗った海老蔵さん、めっちゃカッコいい〜〜vv

大詰
河竹黙阿弥作
「老樹曠紅葉直垂」
【第一場】実盛陣所の場

大人になった舘様扮する義仲ですが、自分を殺さず見逃してくれた実盛に対して恩を感じているので、源氏として迎えたいと伝えるけど、武士として潔く戦場で散りたいと断られてしまいます。

なので、義仲は実盛らしき老人と出会っても斬ってはならないことを家臣たちに命じます。

一方、老人になった実盛は、白髪を墨で黒く染めて若作りして、合戦に備えてました。(いや、ジイサンが白髪や白髭を黒く染めたくらいじゃ騙されないでしょ…って、そこも突っ込みどころなんですけど…)

【第二場】篠原野陣の場

加賀篠原の合戦で、手塚太郎は武将の首を持ち帰ります。
手塚太郎は勝負の前に自分の名を名乗ったが、相手は一人も兵を連れず、名乗らず、ただ一言「よき相手なり勝負せよ」と坂東なまりで言ったということを伝えた。

坂東なまりということで、義仲は「その首を見せよ」と。その首は懐かしい気がするので、実盛でないかと疑います。
手塚太郎は、この首は髪が黒く、過去に出会った実盛と年齢が変わらないように見えるので、そのようなことはあり得ないと言いますが、「ものは試し」池の水で洗ってみようということになり、髪を洗うと白髪に戻り、この首は実盛だったことが判明。

実盛はホントに約束を守り、手塚太郎が大人になったから討たれてあげたという…。結構手塚太郎にとっては衝撃的なラストなんですけど…。

で、まるで「滝沢歌舞伎」の義経の最後のシーンみたいに客席通路も使っての平家との戦が続く…っていう。

カーテンコール

カテコ…と言っていいか分かりませんが…(^^;)4回ありましたvv
馬に乗った姿で海老蔵さんが出てきてすごくかっこよかったですv

最後に舘様と阿部ちゃんがちょっとダンスをする場面もv
すごい内容も面白かったし、分かりやすくて、舘様と阿部ちゃんの若いファンも十分楽しめる内容だったのでは…と。

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