THE NETHER
2019/10/22 1830(詳細レポ・感想、GOODS等) 東京グローブ座 最終更新日2019/11/10

2019/10/2 18:30〜レポ

会場の様子

●大看板…フライヤーと同じデザインの看板。

●入口の横に貼ってあったポスター

 

●フライヤー
前回は左右見開きでしたが、今回は1枚。

私はドン・ジュアンのフライヤーを貰う時、事前に一緒に「THE NETHER」のも貰ってたんですけど、「あんちゃん」の時と同様、入場時に一人1枚配布されました。

 

ケチなACTシアターもこのくらいやってくれればいいのに…。(せめてACT倶楽部会員には送るとか…)そうすれば無駄に取る人もいないし、劇場に入った人が全員手に出来るのに。

 

 

こちらはチラシの裏ですが、最初観た時は少女がなんか貞子っぽく見えたんですけど…舞台を観終わってからこのフライヤーの裏側を見ると、これ、しっかり物語のオチが表現されているんですよね。
みっくんとシライケイタさんがくっついてて、中村さんと平田さんはちょっと離れてるっていうのが。
考えられてるわ〜…。

 

 

●グローブ座の売店

お腹減ったので、売店で売ってるヒロタのシューアイスを。
あんちゃんの時はシューアイスのラムレーズン食べたので、今度は抹茶に(^_^;)

 

 

●アンケート用紙
こんなのもあったのですが、これは書いて提出してしまったので、こんな写真ですんません。

 

●双眼鏡申請
そして、双眼鏡申請という物の受け付けも済ましてきた。
ヲタクはみんな双眼鏡使うと思ったので、めっちゃ混んで並ぶかなーと思ったらそうでもなかった(^_^;)

しかし、私の双眼鏡と同じやつを使ってる人、多分すごい多いんだな〜。受付で私の双眼鏡を見るなり、「はい、防振ね〜」って言われた(^^;;)

今後、もっと大きな劇場でもこんな感じになったら、面倒くさいなあ〜。

GOODS

●パンフ…舞台
コンパクトで、このくらいのサイズが私的には丁度いいv

みっくんはバンフで「ネット上で議論して盛りあがっていただければ、この作品らしいかな。SNSでのトレンド入り、お待ちしています」と言ってたけど、見終った後、これは絶対オチに繋がることはSNSでは言ってはいけないって思ってしまい、これ、どこまで言っていいのかつぶやくにも悩んでしまい、結論、レポは大阪千穐楽までアップしない…って決めました。私にしては珍しく…。

なんだろう、オチを知っていても楽しめる作品だったら、どんどん言ってしまうんですけど、この作品は初見は結構途中で気付くけど、やっぱりオチにビックリしてほしいと思ったので…。

 

中村梅雀さんのようにベテランな方が、「北山君はさすがだと思います。」ってみっくんの台本の非常に深い部分までを理解しようとしている部分を誉めていて、やっぱりみっくんってすごい!

 

シライさんもみっくんに会った時、クールな印象を受けたけど、内面に熱いものを抱えていると感じたそうで。

 

そして、パンフレットでSNSでは衝動と感情が9割以上で、その危険性についても書かれていて…確かになるほど…と。

 

あと、みっくん、中村さん、平田さん、シライさん、瀬戸山さんの対談も。

みんなみっくんの理解力の早さを絶賛してて、理解した瞬間芝居がバーンと変わるっていう。そして、分からないことは分からないと素直に言うところも好感を持ってもらえているようです。

 

故蜷川幸雄さんが飲み屋で「ジャニーズの人達を運だけで売れていると思うなよ。稽古が終わって飲み屋に行って管巻いてる暇があったら。あれぐらい努力してみろ」ってよく言ってたって話もシライさんがされていて。

 

そして、稽古写真のみっくんはめっちゃ綺麗。なんかちょっと光一さんにも見える(^^;)いや、みっくんと光一さんの顔、全然違うんですけど、その写真見たら、私の言ってること分かると思いますよ(^^;)

 

●ねっ!the 北山フォトカード
「あんちゃん」の時の「Kitamitsu Reversi Game」のように、おかしなグッズが…。

でも、カードのみっくん、凄い可愛いv

そして、ポーチのロゴがHusiQ.Kがアニエスbみたいなロゴになってた。

グッズのフォトカードのシリアルコードの画像ダウンロードしてみたら、男前なみっくんが出てきました( )

私のスマホのブラウザ最新のはずなのに、最初対応してないメッセージが出てきたのでGoogleクロムからやったら出来ました。

しかし、なんでも彼らの写真をSNSにアップするやつ対策で、ダウンロード画像に自分のメアドが入ってるのにはビックリした(^_^;)

レポ&感想
(場名は例によって私が勝手に作ってます…)

OP

レポは出来上がっていたのですけど、この話だけは全公演が終わるまでレポを書いてはいけないような気がして、大阪千穐楽まで温存してました(^^;)
公演時間は「あんちゃん」の時よりちょっと短く115分の休憩無しの舞台ですが、時間的にそのくらいがちょうどいいv(あんちゃんは120分でした)

OP

OPは雨の中、スーツの上にコートを着て、傘を差して切ない表情を浮かべるみっくん。

【取調室:シムズ@】

●取調室:シムズ@
取調室には椅子が2つ、机が一つ。セットは青の光。
対シムズの時は、みっくんはジャケットを着ていて、みっくんが座っているのは下手側の椅子。
机の上にはモリスのタブレットが。

で、みっくん扮するモリスは平田さん扮するシムズと対峙しているのですが、家族に会いたいというシムズに、モリスは「どちらの家族?」と。
みっくんはモリスを取り調べする時は厳しい口調で慇懃無礼な感じ。

モリスは家族に電話をしたいというシムズに、シムズの子供達の名前を読み上げますが、「…アイリス」ってアイリスの名前を言う時だけ、ちょっと間を開けて読み上げます。

で、シムズは「妻は子供を産めない、君は勘違いしている」と言います。

シムズの容疑は「売春のあっせん、強姦、未成年への性行為、殺人」と。なんとも物騒な容疑ですが、モリスはシムズはこの部屋から出るのも自由だと言う代わりに、シムズのネットへのログインを無効にし、「NETHER」には行けないと言うのです。

モリスはネットの仮想空間「NETHER」内の犯罪捜査官で、シムズの容疑は仮想空間の中で…ということ。

モリスは「NETHER」内に捜査官を配備し、その捜査官のレポートを読み上げます。
捜査官はレクチャーを受け、ようやく「ハイダウェイ」に入ることが出来たというのですが、「ハイダウェイ」というのがシムズが提供している「レルム」という管理区域(いわゆる自分のサイト的な)であり、木々の中にビクトリア様式の邸宅の中に、身なりのいい紳士が、少女の顔を撫でていた…と。

シムズは彼らは子供では無いと言いますが、モリスはシムズのことをハイダウェイで子供に呼ばせている「パパ」という名前で呼びます。

【取調室:ドイル@】

●取調室:ドイル@
そして、一瞬の暗転の間に、みっくんはジャケットを脱いで、ベスト姿に。
対ドイルの時はみっくんの椅子は上手側に。
そして、部屋のライトは赤に。

中村 梅雀さん扮するドイルと対峙する時は、若干モリスの口調は穏やかに。
モリスが知りたいのはあくまでもパパの情報であり、ドイルの情報は守るので安心してくれと言います。

ドイルは定年まであと1年の教師ということ。妻も大きな娘もいて、普通の生活をしている男性ですが…。
ドイルは「彼女はそのままにしておけるのか?アイリスだよ」って言うので、私もドイルはシムズの提供する場の顧客の1人ってミスリードされました。

モリスは「シムズに関する情報を得られたら彼女の命は終わりです」って言うと、「何も話すことは無い」とドイル。

【取調室:シムズA】

●取調室:シムズA
また一瞬の暗転でジャケットを着て、下手側の椅子に座ってシムズを取り調べるみっくん。

モリスはシムズのサーバーの場所を知りたがるが、シムズはそれはモリスの管轄地域外にあると言います。
でも、モリスはサーバーの場所は自分の管轄内にあると言い張ります。

モリスはシムズが1日16時間も「NETHER」内で過ごしているとか、モリスの「子供に対する性的嗜好」について奥さんは気付いているのかと。

シムズは「子供の後ろにいるのは成人した大人」であり、訪問者も大人で、未成年のユーザーは入り込まないようにチェックしているので、法に基づいて行っていると。
…私も舞台を最後まで観ても、これがRPGの中で行われているのであれば、大人が大人とゲームの中で…って思ったら、どんなことを行っていようが別に問題は無いのではないか…って思ってしまいました。

しかし、モリスは「ハイダウェイ」で行っていることについて自分たちは容認できないと判断したと。

NETHER」は独自の法律システムも構築しつつあると。
威圧的に自分たちにはハイダウェイを取り調べする権限があると言うモリス。

シムズは自分は病気だと言います。科学的虚勢手術も行ったが、自分の子供に対する衝動を抑えることは出来なかったと。
でも、現実社会ではちゃんと自分は子供を持たずにそれを抑えていられる。なぜそれが出来るのかと言えば、シムズは「私は自分がクソである場所を作り上げることができたから」と言います。

【ハイダウェイ@】

●ハイダウェイ@
激しい金属音が鳴って、しばしの暗転。
すると、セットは美しい森の中の古風な一軒家に。

シムズは昔の英国紳士のような恰好をして、図はみっくんに着せてますけど、一番左のピンクのフリフリのドレスを着た可愛い少女アイリス(ダブルキャストで、私が観た回は植原星空ちゃん)に「パパ」と呼ばれています。

アイリスはハイダウェイのゲストを沢山呼んで、自分のバースデーパーティをやりたいとパパにおねだりします。

でも、パパはハイダウェイのゲストを惹きつける物は「変わらない」ことだと言います。

そこにゲストのウッドナットがやって来ます。

【取調室:ドイルA】

●取調室:ドイルA

また金属音が鳴って、今度は現実世界に。
タブレットで調査員ウッドナットのレポートを読むモリス。
(しかし、めちゃくちゃそのレポートがレポートというか、小説のようで…^^;)

「彼女は私の手を取り、二階へ導いていく」って、ウッドナットの小説のような調書を読み上げるモリス。
階段には色々な武器が飾られていて、ドアの上には赤く黒ずんだ斧がぶら下がっている…とあるんですけど、後で考えると、それってめちゃくちゃ怖い…(^^;)
で、アイリスの寝室に入った後のレポートのくだりを読もうとすると、ドイルは「もういい!」「羞恥心を煽って話させるつもりか」ってあるんですけど…後々考えると、ドイルの前でこれを読めてしまうモリスってどんだけ…(^^;)

ドイルはモリスの声にうんざりしてると言います。(みっくんの声、いい声なのに〜)

教育機関が「NETHER」に移行したことで、教育者であるドイルの仕事は単なる監視員になってしまい、多分それで心に隙間ができ、ハイダウェイの広告を見て、ホントにビクトリア様式の空間があるなら自分の目で見てみたいって思って入ってしまったそうです。

ここで、モリスはドイルに自分の「少女である」という傾向に気付いていたか、尋ねますが、既にこんなに早く最後のオチを言ってるんですよね。
でも、まだそのオチを勘違いしていて、ドイルの趣味の対称としてモリスは「少女である」って言ってるんだと、ここでも完全にミスリードされたまま、これがオチだって気付かないんですよね。

モリスは「少女の肉に斧を刺した感覚から、私達は何を学ぶのか?」って言うと、ドイルは「少女は再びよみがえるのだ」って言います…。もうこっからちょっとおかしいとは思うんですけど、モリスはドイルは「NETHER」内に移住して、廃人になるつもりなのかって言うのですけど、「NETHER」内に憑りつかれて廃人になった人の治療もモリスの所属する機関はやっているそうなので、最初にこんなの犯罪性は無いって思った私ですが、一応モリスはシムズに対しても、単純に倫理から外れている内容を提供するハイダウェイという空間をサーバーから抹消できれば、特にシムズにそれほどの刑罰を与える気も無くて、ドイルに対しても、仮想空間内に移住して廃人になるなんてバカなことはやめろってことが目的だったんだな〜と…。

【ハイダウェイA:アイリスの寝室】

●ハイダウェイA:アイリスの寝室
そして、おどろおどろしい空間を抜けてアイリスの寝室に入ると、思いっきり少女趣味のピンクの姫部屋が再現。

ウッドナットはこの世界は誰が考えたんだ?って聞くと、「パパよ」とアイリス。

アイリスは「こっちに来て。噛みついたりしないから。触って」って誘いますが、緊張してるウッドナットに「もしかして、斧から始めた方がいい人?」って恐ろしいことを平然と言います。
ウッドナットは「斧はいい…」って焦ります。
でも、「いつかやるのが決まりなのか?」って言うと、アイリスは「パパがリピーターになったら」って…。

アイリスは「ジャックス」というゲームをウッドナットに教えて、ウッドナットの緊張を取ろうとします。無邪気なアイリスと一緒にゲームをして、思わず我を忘れて楽しんでしまうウッドナット。

アイリスは「こうだと思い込んでる自分のことは忘れて」って言って、服を脱ぎます。

【取調室:シムズB】

●取調室:シムズB
そして、モリスはウッドナットのレポートを読み上げ、ウッドナットはこの体験で心に傷を負ったと言っていると。

シムズはポルノを根絶することはできない、「君も学生時代、『NETHER』の想像の世界で時間を費やしたはずだ」「まさか君は妖精とセックスしたことが無いなんて言わないだろうね」って聞かれて、みっくんが「私は妖精とセックスしたことなど、ありません!」って言うんですけど…みっくんが妖精とセックス…。なんかめっちゃ可愛いんですけど…。
で、シムズの作りだした世界のせいでゲストが現実世界で何をしているかって問いただします。

シムズは「人は想像の中では自由であるべきなんだ」って。私もそれに同意…。
でも、シムズはプライバシーを守るために個人情報は複雑に暗号化しているのに、なぜ自分をモリス達は見つけることができたのか、不審に思います。

そこで、シムズは気づきます。ウッドナットがアイリスに近づくようになってからアイリスが自分に色々な質問をするようになったことに。で、ウッドナットが捜査官だったことに。

【ハイダウェイB:居間】

●ハイダウェイB:居間
レコードが流れる部屋で、音楽に合わせ、アイリスと手を取り、ダンスをしているウッドナット。

ダンス用の靴をリピーター特典で買ったというウッドナット。
めっちゃこの世界とアイリスと逢うことを楽しんでいる様子。

レコードの音が鳴る仕組みをアイリスに尋ねるウッドナット。
めっちゃそういう仕組みに詳しいアイリス。
ウッドナットはアイリスはパパが好きだが、「彼も君に対して同じ想いかな?」って問いかけます。

アイリスは共有していることがあるからそうだと答えます。
ウッドナットは自分の父親が「NETHER」に移住した廃人だったという話をしますが、この「ハイダウェイ」内でシムズが決めた「レルム」の掟は、個人情報に関することと、情報テクノロジーに関することを喋ってはいけないので、アイリスに咎められます。

ウッドナットはルール違反は分かっているけど、好きな子と一緒にいるとルールなんかどうでもいい…と、11歳という設定のアイリスにはっきり「好きな子」って…。

ウッドナットは自分が父に望んでいることはなんでもいいから実在する物を僕にくれることだったと言う話をしてる時にシムズが時間オーバーだと出てきます。

アイリスも楽しかったから時間を忘れてたと、ウッドナットに好意を持っている様子。

【取調室:ドイルB】

●取調室:ドイルA
ドイルは取り調べに疲れた様子。
ドイルが初めてハイダウェイに行った時は、髪の毛がふさふさの男性の容姿で行ってたけど、そのうちドイルはパパに会うためだけにハイダウェイに行って、産業革命について語ったりしていたと。

そして、ドイルが初めてハイダウェイに行った時はアイリスはいなくて、ヘンリエッタという別の少女だったけど、アイリスと同じ見た目で、何度少女が変わっても、同じ見た目であると推測するモリス。
最初の少女はもしかしたら実在する少女だったかもしれないと推測。

ヘンリエッタはその後、パパが寄宿学校に行ったとドイルが。
パパは少女の都合が悪くなると寄宿学校送りにしているのではないかと推測。
結局寄宿学校の正体は分からなかったけど…。

【ハイダウェイC:庭】

●ハイダウェイC:庭
庭で午後の時間をパパと過ごすアイリス。
お庭に出る時はロリータワンピの上にピンクのケープを羽織ってるんですけど、またそのケープが可愛いvv
(上の図の真ん中の格好)

シムズはハイダウェイの家族は愛に満ちた家族っていうのが理想のはずなのに、アイリスは自分がパパにとって一番特別な子であるということに、ウッドナットの言葉に揺らいでいるのを感じます。

そして、まだウッドナットはアイリスに斧を使ってないことも危惧してます。
シムズは「親しくなりすぎないようにそうするんだよ」っていうと、「嫉妬しているの?」ってアイリスが。

お庭には可愛い箱が用意してあって、シムズはバースデーケーキは用意してあげられないけど、「アイリスデーケーキ」って、決してなくならない氷で作ったって言います。
喜ぶアイリス。
アイリスが自分が成長してほしくないのは「ビジネスに支障があるからね」って言うと、「そうじゃない」とシムズ。
「本当にそうなのか、不安になる」とアイリス。

シムズは「秘密を1つだけ教えてあげよう」と、自分は実世界に庭を持っていて、本物のポプラの苗木を植えた…と、アイリスだけに現実世界の自分の情報を与えますが、これがシムズを特定できてしまう原因になってしまったことにこの時は気づかない…。

【取調室:シムズC】

●取調室:シムズC
モリスはシムズに同じ容姿の女の子たちが感情を表しはじめると寄宿学校に送る話をする。
モリスは美しさに惹かれてハイダウェイに来たゲストに、シムズと同じ悪夢を共有することを強要したと言います。

シムズは強要なんかしていないと。ウッドナットは何度も訪れてアイリスとセックスをしたのは、ハイダウェイを気に入っていたからであり、アイリスに花まで持ってきたと。

シムズはアイリスは最近「3日間、ハイダウェイに来なかった。」「戻ってきた時、あの子は泣いていた」と言いますが、この3日間っていうのが、この物語の重要な時間軸だったことに後で気付きます。

モリスはサーバーの場所を教えてくれれば、あなたの精神疾患のために彼女がどうなったかを教えますって言うけど、シムズはモリスの両親のどちらかが「NETHER」にのめりこみすぎてかまってもらえなかったから「NETHER」の廃人を憎んでいると推測。

シムズはモリスに上のイラストのように「セックス自体したことがあるのか?」ってモリスの股間を触ったのにビックリ。
触るな!!!」って怒るモリス。
みっくん、ここでもチェリーキャラ…。でも、ホントにモリスはチェリーだったことが後で分かる(^^;)

モリスはハイダウェイでのシムズの容姿が現実と一緒なことについて、ハイダウェイはシムズのエゴを満足させるためだけの場所だったと言います。
その言葉に「
なぜ、ハイダウェイでの私の姿を知っている?」ってシムズが。
その言葉でようやく私は全部が繋がりました。
ウッドナットの正体も、ドイルの正体も。
大体、ここが物語の中盤なんですけど、そこからはまるで物語の味方が180度変わりましたね〜…。

なので、この私がレポあげるのは千穐楽までやめようって思ったっていうか、そのくらいの衝撃だった。

シムズは「君か…。コニャックを飲みながら話した。あれは君だったのか」と。

【ハイダウェイD:居間】

●ハイダウェイD:居間
すっかりアイリスにメロメロになっていて、花束を持って口笛を吹きながらハイダウェイに来るウッドナット。

そこにパパが来て、アイリスには他のゲストが来ていて長引いていると伝えます。
で、コニャックを飲んで乾杯するパパとウッドナット。

50年物のコニャックの味と強さまで完璧に再現しているパパ。それに驚くウッドナット。

パパは「あまり近づき過ぎないように気をつけてほしい。あなたはまだ関係を進めていない」と斧を使ってないことを責めます。
ウッドナットは斧は絶対使わないといけないことなのか?尋ねると、リピーターは全てのサービスを体験しないといけないと言います。

ウッドナットは生命維持装置で丸まった姿の父親しか覚えてないという話を、そして、自分は父親として「NETHER」にログインした時の体験を話します。

パパは「なぜアイリスがあなたのことを好きか分かりました。自分を疑われたくないのならプログラムを実行してください」と言われます。

【ハイダウェイE:アイリスの寝室】

●ハイダウェイE:アイリスの寝室
で、アイリスの寝室に行くけど、上の図の一番右のイラストの可愛いネグリジェっぽいドレスがすごい可愛いv

「こんなことやりたくない…」とアイリスに斧を使うことを躊躇してるウッドナット。

アイリスは「私は何度でも再生するから大丈夫」と言いますが、普通の神経なら11歳のいたいけな少女にセックスして、斧で殺す…なんてバーチャルでも出来ないよ…(^^;)

ウッドナットはアイリスに痛い思いもさせたくないって言うけど、アイリスは自分が望んだだけの痛みしか感じないって言います。

アイリスは「他ではできないことをするチャンスよ」ってめっちゃポジティブに言いますけど、ウッドナットはアイリスとセックスすることだけで既に他では体験できないことをしていると言います…。

ウッドナットは「パパは君のことを愛してない!」って言うと、パパは自分に現実の情報を教えてくれたから愛していると言うアイリス。
でも、「誰にも言わない」というアイリス。
ウッドナットは「パパは君をコントロールをしているだけだ」「ここは自由になれるはずなのに、ホントの自由なんて」と叫ぶと、アイリスは「パパを裏切ったら私は生きていけないの」と。

アイリスはパパからの贈り物は話せないけど、私の物をあなたにあげることは出来ると言って、自分の個人情報をウッドナットに話すアイリス。
「私、自然科学の分野で優秀教育者賞を貰ったの」って…そこまで言ったら、現実社会で誰か分かってしまうじゃん…(^^;)
で、この台詞で、勘の悪い人もアイリスの正体が分かってしまったでしょう。

ウッドナットはパパが斧を使えと言った理由が分かったと言います。「これをすれば好きになり過ぎない」って…。
で、「おいで…」って、斧を持ってアイリスを手招きするウッドナット。

【取調室:ドイルC】

●取調室:ドイルC
アイリスを斧で殺戮した後のレポートを読むモリス。
アイリスの死体を見ながら、手についた血を眺めながらウッドナットは考えていると、彼女の死体は消えていて、またアイリスは再生していて、自分に向かって歩いてくるので、また斧を再び振りおろして、何度もアイリスを殺すけど、何度も再生するので、ウッドナットの全身は血まみれになったと。

ウッドナットは自分とアイリスの間には何も無く、自分がモンスターだという事実だけが存在したことを悟ったと伝えると、ドイルは「君だったのか?」と。
そこで、ドイルもモリスが実はウッドナットだったことを知るのですが。
…ホントによく今まで平然と自分が書いたレポートを読み聞かせることが出来たなあ〜と…。

で、モリスは過去の受賞者を調べあげて、極端にログイン時間が長く、海外に銀行口座を持つ人物を探したらドイルだったと。
ここまで来ると全員ドイルがアイリスだったってことが分かってしまうんですけど(^^;)

ドイルはなんであのウッドナットがこんな酷い裏切りをしたのか驚きます。
「あなたのため」「ハイダウェイは間違った場所です」って平然と言うモリスに、「君に分かるはずがない」って叫ぶドイル。
またモリスはパパはあなたを愛してない、あなたがゲストから少女に変貌したのはあの姿でしか彼と親しくなれなかったって言うと、ドイルは自分の持っているお金は全てハイダウェイでゲストとして遊んでいたうちに使ってしまって、あの場所に残るための手段としてハイダウェイの従業員になったと。
ドイルは「彼は私に実在する物をくれたんだ」と言うけど、口を割らないドイル。

ドイルに自分の父親の話をして、自分が父に望んだのは地球上の上の関係だったというと、「君を信じてた…」と泣くドイル。

モリスがドイルにパパがホントにドイルを愛していて、移住を願っているのであれば、ドイルがパパと一緒に暮らせるよう手配すると言います。そうでなければパパについて知っていることを自分に教えろと言います。

「今さら君をどう信頼したらいいんだ」って更に泣くドイルに、「Mr.ドイル。あなたは私の初恋の人です」って、モリス。えええ〜〜。ってことはやっぱモリスはチェリーだった…。
しかし、かなりご老人の中村梅雀さんにあなたは私の初恋の人ってみっくんが言ってる図が…相当凄いんですけど…でも、意外にもドイルが段々可愛く見えてくるので、そこは中村さんが女形もやっていらしてるから、不思議と違和感がなくなる理由なのかな〜と…。

ここがみっくんが言ってたモリスは柔軟性もあるってことなのかも。
初恋で、初エッチをした相手の11歳の美少女のアイリスちゃんが定年間際の初老のオッサンだと分かっても、それを受け入れてしまっているっていうのが…。
でも、やっぱ「パパのやっていることは間違っている、あなたを傷つけている!」って頭が固い…。

ドイルはパパの提供している場しか居場所が無いのに、なぜアイリスを愛しているなら、それをそっとしておいてあげられないんだ…と、私は思ってしまった。

この提案を受け入れないと、ドイルは二度とパパには会えないと、半ば強制的にログインすることを受け入れさせるモリス。

そして、交互に今まで取調室が入れ替わっていたので、モリスは同時に2人の調査をしているとミスリードされてたけど、ここで、ドイルの調査の3日後にシムズの調査が行われていたことが分かるっていう…。
ちょっとこの手法「パラレルワールド・ラブストーリー」みたいで、思わず全てが分かった時、心の中で唸ってしまった(^^;)

【ハイダウェイE:アイリスの寝室】

●ハイダウェイE:アイリスの寝室
で、今度はみっくんはモリスの姿のまま、ハイダウェイへ。
でも、中村さんはアイリスの姿になってます。

みっくんがアイリスのピンクのフリフリのベッドルームでアイリスと一緒の空間にいるのがめっちゃ可愛い〜〜〜vvv

しかし、モリスがアイリスに「寒いの?よかったら僕が…」って、アイリスの正体を知っても、まだアイリスのことが好きなのがvv
でも、アイリスには「やめて!触らないで」って拒否られる…。

モリスは隠れると、パパがやってきて、「やっと戻ってきた」ってアイリスに。
アイリスは自分の前の女の子達のことも私と同じように思ってた?なんで同じような見た目なの?って聞くと、パパは「生意気になったようだな」と。
最初の女の子はパパが知ってた子なの?って聞いたら、怒るシムズ。
アイリスは移住しようと思うって言うと、「これがビジネスだということを忘れてはいけない」とシムズ。

「私を愛してる?」って聞くと、「君は移住してはいけない」「こんな会話は忘れろ」「忘れないのなら、寄宿学校へ送る」って言うと泣きだすアイリス。
怒ってアイリスに手をあげるシムズ。

アイリスは「Mr.ウッドナットが痛みを感じるかどうか聞いてきた。私が望むだけの痛みしか感じないと答えた。あんな痛みは痛みのうちに入らない」と。
アイリスは「もう一度パパの秘密について話してほしい」と言うと、シムズは庭にポプラがある話を…。モリスも聴いているのに…。

最後にパパは「仕事に戻ってきてくれて、嬉しいよ」って、今までとは全然違う声で言って、その場から去ります。
…やっぱりシムズはアイリスを愛してはいない…。

で、モリスが出てきて、傷心状態のアイリスに「あなたは頑張りました」「申し訳ありません」って謝ります。

モリスは父が廃人になる前の思い出話をするけど、その記憶自体、自分が作り上げた物かもしれない、ただ一つ明らかなのはその記憶は「私に安らぎを与えてくれたということです」と…。
だったら、そのままそっとしておいてあげれば良かったのに…。
モリスはドイルにドイルのことも、ドイルの家族についても不利益は与えないと約束しますが…その時にはドイルはもう…。

【取調室:シムズD】

●取調室:シムズD
「あの子に何をした」って怒るシムズ。
そして、モリスはポプラの苗木は珍しい物なので、配送記録を追跡してシムズを見つけ出したと言います。
自分を見つけるためにアイリスを利用したことを怒るシムズ。

モリスは「アイリスは65歳の男性です。彼は中学の教師。妻と娘が一人いました」ってドイルの素性をシムズに明かします。

モリスはシムズを3日前に取調ベを行い、一度ハイダウェイに戻したが、ドイルはモリスに気付かれないよう端末からログアウトし、首を吊ったと…。
(しかし、よくそんなことが起こったのに、今まで慇懃無礼にシムズを取調べすることができたなあ…とある意味モリスの精神状態が信じられない)

シムズは「君があの子を殺したんだ!」って。
モリスも「あなたが殺したんです」って、2人で罪の擦り付け合い…。

シムズは「君はあの子とセックスした!君はあの子を気に入っていた!」
モリスは「あなたは彼を弄んだ!」って、めっちゃ2人して言い合ってるので、まるである意味「おっさんずラブ」だな〜…と…。

シムズが「お前に俺の何が分かる!」って言うと、モリスは「彼が年老いた男だと知っても大切に扱っていましたか?」と。
シムズが「この世界はこうあるべきだという誰かの考えに歪められている。なんでもっといい現実を作らない。Mr.ドイルに何をした?君は彼女の信頼を裏切り、精神的苦痛を与え、自殺に追い込んだんだ」って言ったけど…私も100%シムズの言ってることが正しいと思った…。

シムズはサーバーはマレーシアの海底に停泊している潜水艦の中にあるとサーバーの場所と管理者の名前を言って、「もう、どうでもいい」と…。

モリスは「私はただ、ハイダウェイが好きだったわけではありません。私は、ハイダウェイを愛していました。永遠にそこにいたいと思いました。アイリスと一緒に暮らしたいと思いました」と。

「モリス刑事。その名前は本物か?」とシムズが。
なんかこの台詞で、「ミリオンジョー」の佐古が呉井に言った言葉を思い出してしまった。

シムズが最後にアイリスの容姿の謎を明かします。
シムズの近所に住んでいた女の子のことを考えるのをやめられなかったと。シムズは彼女の家族の前では無害な親戚のお兄さんのようにふるまっていたけど、彼女の部屋で2人っきりになった時に手を出してしまったけど、その後帰ってPCを立ち上げ自分の場所を作ったと。
自分をこの世に放ったら何をするだろうと問いかけます。

「この世界は今も昔も学びながら生きて行く場所です。あなたは自由です」ってモリスは言うけど…。

【ハイダウェイF:庭のシーンの回想】

●ハイダウェイF:庭のシーンの回想
最後にハイダウェイでのアイリスデーケーキの場面の回想が。
これが同じ台詞、同じ動きでアイリスの役を中村梅雀さんがやるんです。
斬新な演出に驚いたけど、やっぱり中村さんは素晴らしい演者さんですよね。やっぱり途中で全く違和感が無くなってきます。
そして、「パパ、愛してる」って言うドイルに、シムズが「私が君をどれほど愛しているか、君は分からないだろう」って台詞があるんですけど、もう一度聞くと、ここで、シムズの愛しているのはドイルではなく、その後ろのアイリスの姿をした、自分が昔愛した少女だったという真実が分かるという。

ツイッターで、このシーンで笑う人の感性が信じられないっていうのを見かけたけど、私が観た回は誰も笑う人はいませんでしたが、このシーンは多分演出家の人のとんでもなくブラックなネット社会に対する風刺と、演劇としてインパクト兼余韻も持たせるというシーンとして入れていると思うので、ニヤリくらいはいいんじゃないかな〜と思ったり…。

でも、こういうことをSNSで議論することがみっくんが言ってた「この作品らしい」ことなのかな〜と思ったり…。

ED

ED
そして、エンディングはOPと同じようにコートを着て、雨の中傘を差しているみっくんが…。

切ない顔が胸に刺さるけど…でも、これはシムズの取調べの後だったのか、それともドイルが首を吊った後だったのか、それともシムズのサーバーをどうにかした後だったのか…は、私には分からなかった…。

【カテコ】

【感想】

●カテコ1、2
カテコは3回。
カテコ12も、みっくんがスーツ姿で登場。
そして三方礼をしてから、座長が客にお尻を向けた状態で両手広げて、他の4人が出てくるっていうのが新しい。
そして、みっくんは常に上手に引っ込む。

●カテコ3

三回目はみっくんが一人で上手から登場して、ペコペコしながら出てきて、ペコペコしながら帰っていくのがめっちゃ可愛かった( 〃▽〃)
ここだけ普段のみっくんの顔でした。
凄い拍手の嵐でしたけど、みっくんのトークは無しです。

そして、私の観た回に横ニカも来てたそうですが、舞台に集中してたからか、全く気付かなかったです。


【感想】
感想は結構レポの途中途中に書いてますが、全部まとめての感想としては、最初想像してたのは、もっと難解な固い話だと思っていたのですけど、こんなにスムーズにキャラクターに感情移入できて、世界観が私好みな話だと思わなかった。

そしてモリスの言ってることと、シムズの言ってること、どっちが正しいか…ですけど、やっぱりモリスは「ミリオンジョー」の呉井に通じるものがあるな〜と。

呉井は現実で明らかに違法なことをやらかしているのですけど、それでも呉井なりの正義がそこにあるけど、一応ダメなことをやってる自覚はある。

でも、モリスもぶっちゃけ児童買春、殺人もバーチャルでやらかして、しかも児童買春を楽しんでいる時点でシムズのことを非難なんかできないはずなのに、自分を正義だと信じて、ドイルやシムズを追いこんで、その場所を奪ってしまったのだから、もしかしたら自分は悪いって自覚が無い分、モリスの方が悪い奴だったり…(^^;)

私はネカマにひっかかっただけなんだから、そっとしておいてあげてよ〜…・って思うんですけど…。

ただ、今の現実社会でも児童ポルノ規制とかもあり、漫画とかでも児童相手のわいせつな作品は摘発の対称となっているので、作品の逃げ道としては「児童みたいに見えるけど、童顔な大人だよーん」っていう手段が今も使われているし、作品内での殺人描写については規制はほぼ無くて、自主的に年齢制限を設けてるくらいなので、ハイダウェイも、少女は11歳に見える大人だよーんって言い張れば、実際オッサンだし、クリアできるのではないか…と思ったり。

色々考えてしまいましたが、まあ、漫画と「NETHER」は違うわけで…。

この辺、宮っちとかは詳しいと思うので、その辺の宮っちの意見を聞きたいなあ〜。

まあ、とにかく役者さんの演技が素晴らしくて、思わず自分も「THE NETHER」に入りこんだ気持ちになった、そんな作品でした。

みっくんは忙しい時期によくこれだけ難解な台詞を客にも分かりやすく伝えることが出来たな〜って思うし、宮っちの言ってるようにみっくんの芝居はまさに「火の玉ストレート」な芝居でしたね。

そして、ドイルのことは、やっぱり切ない…。
きっとアイリスになったのもシムズとずっと一緒にいたかったから…なのに。
まさに三角関係。
でも、アイリスがドイルと知っても、モリスはアイリスのことが好きっていうのも純愛だったなあ〜。なのに、なんであんなに追い詰めることが出来たのか?
それはやっぱシムズに対する嫉妬だったのかな…と。

【おまけ】
2019/10/22

●頂マーラータン
舞台の後はお腹すいたので、行く途中で目に入って気になってたグローブ座近くの「頂マーラータン」というお店で春雨のヘルシーな麺を食べました。

好きな具を3つ選んで篭に入れて作ってもらうシステムで、私はトマト、牛肉、かぼちゃを選びました。

具はめちゃくちゃ色んな種類があって、肉も野菜も色々ありました。

そして、お店は帰りがけに入るヲタクがいるかな〜って思ったけど、みんなすぐに帰るんですね。私以外のヲタクは1組くらいでした。

辛さは0から5まであるので1にしたのですが、美味しいけどめっちゃ辛い!
0.5
辛にすれば良かったかな〜と。
でも、美味しかった。そしてグラスが丁度赤だったv

●瑪蜜黛
マーラータンでめっちゃ口の中が辛くなったので、その隣に瑪蜜黛というタピオカ屋があったので、タピオカを飲みました。
(クレープ屋もやってるってコメントがあったのですが…確か以前東京ドームシティで限定でこのお店がワゴンカーやってたの見た気がする…。でも、私が行った新大久保のお店はタピオカしかやってなかった。

何にするか悩みましたが、みっくん観た帰りだから、赤い、イチゴみるくのタピオカを。

カップに描いてある絵も可愛い( 〃▽〃)

タピオカは黒糖タピオカになってて美味しかった。
苺の果肉もたっぷりでプチプチ食感も楽しい。
これを啜りながら、新大久保の駅まで歩く…。結構寒かった…(^^;)

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