あんちゃん
2017/6/28 19:00(詳細レポ、GOODS等) 東京グローブ座 最終更新日2017/7/2
2017/6/28 19:00〜レポ |
|||||||||||||||||||||
会場の様子 |
|
||||||||||||||||||||
GOODS |
みっくんと田村さんの対談もあって、田村さんはみっくんのことを「僕に無いものをみんな持ってる真逆な人」って言ってました。 田村さんはちゃんとしてない人を描くことが多いので、みっくんのちゃんとしてない部分を探すのが大変だったとも。
そして、みっくんは誰と喋っても上手に自分のポジションにあった話が出来る人だなあ〜と。
ガーヤの舞台もこういうやり方だったら、無駄に取る人もいないし、ちゃんとみっくんが観たくて劇場に入った人が全員手に出来るのに。 |
||||||||||||||||||||
セット |
●セット…コルガバの時みたいにものすごく細かくて凝ったセットですが、大まかに分けると、「子供部屋」「居間」「キッチン」の3つのエリアに分かれてます。 子供部屋のTVが分厚いブラウン管のTVなのが懐かしいですね〜。
|
||||||||||||||||||||
詳細レポ 【父と家族の再会】 |
●詳細レポ…舞台は120分休憩無しです。 雨音から舞台が始まります。 みっくんはパーカー、ストライプのパンツ、グレーのストライプの靴下姿で、腕まくりをしています。 なぜこんなに重い空気かと言えば、24年前に女と浮気し、借金を置いて家を出ていったきりの父の国夫が突然戻ってきたからで…。 国夫は今は結婚して子供もいる長女の冴に近況を聞くけれど、長女の旦那も自分の孫の名前も間違って覚えている国夫。(その理由は最後に分かるんですけど) 国夫は次に次女の准が化粧品会社で出世したっていう話も聞いて。 そして、最後に凌には「お前、ホモなんだってな」って唐突に聞くベンガルさん。
瑛子は「そういう偏見とかお母さん一切無いから」って…。 次女に会社から電話がかかってくると、「うちの弟が特殊な趣味を持ってるらしくて」とか笑ってました(すっかり凌ちゃんはホモにされてる…^^;) そして、部屋には凌と国夫だけになって、みっくんはソファに座って、国夫は台所の椅子に座って会話を。 凌は未だにフリーターでビデオのダビング屋をやっていると言う話を。 帰ろうとする国夫に「ちょっと待って!」と自分のダビング屋の名刺を渡す凌。 |
||||||||||||||||||||
【凌の回想:凌6歳】 |
他のキャストはみんなシーンごとに衣装も髪型も変えて出てくるんですけど、みっくんだけ衣装は最後まで一緒。(出ずっぱだから) ファミコンをやってる6歳の凌ちゃんですが、そこに両親が現れて、父親は「もしかしたら弟が出来るかもしれないぞ」って凌ちゃんに伝えます。 国夫は「これから『あんちゃん』って呼ぼうか」って、2人姉がいて、末っ子の凌のことを『あんちゃん』って呼ぶ提案を。 ここで、末っ子なのに、なぜか「あんちゃん」の意味が分かった。 |
||||||||||||||||||||
【タイトルバック】 |
ここで、ステージの上に映像がかぶさって、音楽が鳴り、コルガバみたいなカッコいいタイトルバックが。 一番最初にチラシの衣装を着たカッコいいみっくんの写真に「凌 北山宏光」って書いた映像が出てきて、その後、瑛子、冴、芹沢、准、国夫の順番で、キャストの紹介の映像が出てきます。 |
||||||||||||||||||||
【凌の回想:凌8歳】 |
ドラクエの音楽が鳴り出したので、コルガバ思い出しちゃいました。 芹沢は父親がいなくなった凌を可哀想だと思って、善意で凌の家に訪問しているんですが、その親切が大きなお世話となって空回りしてるという設定。 台所には瑛子もいるんですけど、それまでは清楚なまとめ髪だったのに、巻き髪に派手な花柄の服まで着て、いかにも水商売の女って感じに変化。(荻野目さん、まさに「人間・失格」の留加の母って感じにvv) 芹沢は瑛子も巻き込んで九九を教えるんだけど、瑛子も九九が言えない。 突然体調が悪くなる瑛子。 2人の姉は働き詰めの母親に代わって、夕飯を作ったり、家の手伝いをしてるので「凌とは違うもんね」「ホントムカつく!」「ゲームばっかりで!」って学校をサボってる凌を仮病だと言って責めます。 姉は買い物に、母は仕事に出かけて、家は先生と凌の2人っきりに。 芹沢は凌に違う未来も選べると言う話をして、部屋から出るよう熱血的に言いますけど、一瞬だけドアを開ける凌ちゃん。 何も言えない先生にまた部屋にこもる凌。 |
||||||||||||||||||||
【ダビング屋の凌】 |
さっきまでの服をまた腕まくりをして、上のイラストのように青いエプロンをつけて、また30才に戻る凌ちゃん。 凌に会いに行く国夫。 国夫は凌のことを「あんちゃん」と何気なく呼んでます。 大量に8ミリビデオを持ち込む国夫。 国夫もハローワークの身体張る仕事しか回ってこないと愚痴を。 |
||||||||||||||||||||
【数日前の回想】 |
先日の24年前に国夫が会いに来て、国夫が帰った後、姉達も家に帰ってきた後の凌と姉2人の3人の会話の回想に。 姉2人は借金と女を作って家を出ていった父親にキレまくり。 で、母親が帰ってきて、姉の怒りの矛先が国夫を許してる母に向います。 |
||||||||||||||||||||
【ダビング屋の凌】 |
そんな話を凌から聞かされた国夫が帰ろうとすると、凌から「待って!」と一枚のDVDを渡されます。 コンペ出しても落されまくりの自主製作映画を撮ってて、小さい街の映画祭でようやくノミネートされた作品がこれだって話を。 今度瑛子と三人で一杯やろうという国夫だけど、「今日は?」って国夫にバイトあがったら、天狗って飲み屋があるので、そこで待っててと伝える凌。 |
||||||||||||||||||||
【凌の回想:凌8歳】 |
今度は上のイラストのように黄色い帽子とランドセル姿で学校で芹沢に呼ばれる凌。(職員の部屋が台所のセットをそのまま使ってます) 先生が書いた学芸会の台本を読まされて「つまんなかった」って言う凌ちゃんですが、そのつまんない劇の主役は凌をモチーフにしたので、凌にやってほしいと言います。 「やだよ、ちくわぶなんて」って文句の凌ちゃん。 ちくわぶはこれだけみんなから嫌われているけど、唯一無二の存在だと思わないかと、熱血的に言う芹沢に、「やだ!絶対にやりたくない」ってランドセル抱いて言う凌ちゃんが可愛すぎる〜〜vvv 劇の主役をやるんだったら、凌を父の元に連れていくと言う芹沢。 |
||||||||||||||||||||
【数日前の回想:続き】 |
姉達と凌ちゃんの会話の続き。 姉は凌が父親に会いたがってたって話や、ドラクエの勇者の名前を「くにお」にしてたとか、そんな話を。 国夫が金を無心してきたら、きっぱり断れと言う姉。 凌に「生活費を収めてるのか?」とか聞いたり、いずれは母の介護は凌がやるんだからしっかりしろって言う姉。 ちゃんと考えてるの?と言われ、「もう30だし、頑張ろうかな」って…何も考えてない、ダメ男の凌ちゃん(TT) 国夫は女に愛想つかされて、金もなくなり、老後の面倒を看てもらおうとしてるのではないかって心配する姉。 |
||||||||||||||||||||
【居酒屋】 |
で、居酒屋の天狗に行くと、(天狗も台所のテーブルをそのまま使ってます)父親がスマホで凌の撮ったyoutubeにアップされた映画を検索して見ようとしてます。 消え物のビールをついでみっくんも飲むんですけど…中身はウーロン茶か麦茶かな? 凌は姉の前では24年ぶりって言ったけど、ホントは22年ぶりの再会だったという話を。その2年の差は、芹沢と2人で国夫にこっそり凌が会いに行った時だって話を。 |
||||||||||||||||||||
【凌の回想:凌8歳】 |
自宅で母親と芹沢と劇の練習をする凌。 ちくわぶには「確かに僕には使い道は無い」とか言う自虐的な台詞があるんだけど、それを言いたくない凌は「やりたくない」と。 ちくわぶはみんなに酷いイジメに合うんだけど、通りすがりの「チクワ」が助けてくれて、それが実は「ちくわぶ」のお父さんで…とかって先生がストーリーを説明すると、凌の家族は途中で聞く耳を持たなくなります。 姉2人が夕飯の買い物で家からいなくなると、芹沢は瑛子に凌を父親のところに行ってきたって話を。 さすがの瑛子も国夫のことを忘れて生活してたのにと、先生のお節介を責めて、私達家族のことはほっておいてとつたえます。 |
||||||||||||||||||||
【瑛子の孤独】 |
そして、冴は中3の時に、高校には行かずに住み込みで働けるところに就職すると言う話を、高校には行ってほしいって泣き出す瑛子。 更に准も大学進学する際、家から出て冴と一緒に暮らすという准。 |
||||||||||||||||||||
【凌に呼び出される姉達】 |
実家に子供を置いて来た冴。 准も凌に呼び出されて実家に来ます。
ピンクは田畑さんが飲んでましたが、それがうちに大量にあるやつ(^^;) 瑛子は国夫が出ていったのは、自分にも責任があると言うんだけど、その理由が国夫が独立する際、経理をやってくれって頼まれたけどお金の計算は出来ないから断ったからだと。 瑛子はここで後悔してることとして「もう一人産んでおけばよかった」って言うんだけど、瑛子が妊娠中に国夫が出て行ったことは分かるんですけど、子供がいなくなった理由は妊娠中苦労したせいでの流産なのか、それとも夫が出て行き、働かなくちゃいけないので、これ以上子供は増やせないっていう中絶だったのか…は、不明なままです。 姉達は弟が生まれるからって凌がオムツを替える練習をしてたというクマのぬいぐるみを捨てた方がいいって言い出します。 准は会社でバリバリやってたはずが、実はチーフを下ろされていたという話も。 |
||||||||||||||||||||
【ビデオを見せる凌】 |
凌が国夫を連れて家に入ってきます。(その時のみっくんが上のイラストのように鞄をナナメ掛けにしてて可愛い) 「すまなかった」「申し訳ないことをした」を繰り返すばっかりの国夫。 冴が「どうして家族を捨てたの?」って国夫に尋ねますが「申し訳ない」としか言わない国夫。 国夫に帰れって言う姉に、凌がビデオを見せようとするんですが、それまであまり喋んなかった凌ですが、ラストまでみっくんのものすごい長台詞があります。 ビデオは実は国夫が家出した後のもので、子供達がどんな生活をしてたかを撮っていたという。 凌は父さんはずっと見ていてくれたって話をするけど、「キモいんだけど」「ただの盗撮」「私達がこの時、どういう気持ちでいたか」「自己満足だから」と拒否する姉達。 冴は陸上部に入りたかったけど、家の手伝いするために入れなかったとか、卒業式で号泣してたのは家を出て自分だけ働かないといけなかったので、悔しかったって話を。 准がバザーで値切らないのは家計を助けようとしてたとか、ダラダラ歩いてたのは受験勉強で疲れていたからって話を。 やはり「すまない」としか言わない国夫。 そこで凌は冴が家のために高校行かないで家を出て就職したのは、家のことやるのが煩わしくてこの家を出ていきたいからだとか、准もこの家を出ていきたくて大学まで通えない距離じゃないのに家を出て行ったとか、遂に本音を言います。 そんな3人を見て泣きだす瑛子。 やはり「申し訳ない」と言って帰ろうとする国夫に「帰るな」って言う凌。 国夫は「俺はお前たちのことを忘れてる。だからお前たちも俺のことを忘れてくれ」と言います。 凌は「思い出せよ、ちゃんと俺達のことを」って国夫に怒鳴ります。 |
||||||||||||||||||||
【凌の回想:凌8歳】 |
芹沢先生と一緒に国夫に会いに行く凌の回想。 芹沢は国夫に凌が主役をやるから是非学芸会を観に来てくれって言いますが、凌は下を向いて「別に」って可愛い〜〜vv 国夫は学芸会には行かないって言って「悪いな、あんちゃん」って言うと、凌は「もう、あんちゃんじゃないから」って…。 先生は凌に父親とキャッチボールをやったらって凌と国夫にグローブとボールを渡します。 国夫は「なんかあいつ、嫌いだな」って芹沢のことを。 キャッチボールしながら会話をする2人。 劇の内容を聞いてみっくんが「ちくわぶ」って言うと、「俺はちくわぶ好きだけどな」「ちくわぶはちくわだよ」って言う国夫。 国夫はパパのところに来れば転校も出来るって言うと、「行きたい、パパのところ」って言う凌。(そこで客号泣) |
||||||||||||||||||||
【映画を撮る凌】 |
回想が終わり、国夫に帰るなって言う凌。 凌は実は映画を撮ってたという話を家族にして、最後に一本だけ撮りたい、それを撮ったら映画は辞めにすると言います。 その映画とは、健忘症を患った男が家族を思い出すまでという、国夫のドキュメンタリー映画。 カメラを家族に向けて長台詞のみっくん。 次に冴にカメラを向けて「長女、冴!」って冴の説明を。冴が運動会のお弁当を用意してくれたりしたことで恥をかかずにすんだって、冴に対する感謝を言う凌。 次に准にカメラを向けて「次女、准!」って准のことをガラが悪いって言う凌ですが、不登校だった凌が授業について行けたのは准のおかげだと、やっぱり准に対する感謝を言う凌。 最後に自分にカメラを向けて、自分は未だにどうしようもなく母に甘えて暮らしてると自虐的に言います。 |
||||||||||||||||||||
【数時間前の回想:居酒屋】 |
その数時間前に戻って、国夫と天狗で待ち合わせをしている凌。 ちくわぶを食べる国夫を見て、「ホントに好きなんだね、ちくわぶ」って。 国夫が「昔、あんちゃんって呼んでなかったか?お前のことを」って言うと、「思い出した?」って8ミリを国夫に向けます。 凌が「父さん出ていく前、母さん妊娠してたんだよ」って言うと、驚く国夫。 国夫は「もう少し、『あんちゃん』って呼んでもいいか?」って尋ねて、凌が「分かったよ」って答えて舞台は終了。 |
||||||||||||||||||||
【カテコ】 |
で、カテコですが、「え?ここで?」ってちょっとビックリしてしまいました。 コルガバは途中色々なことがあっても、最後は全部解決して終了って感じでしたが、これは、瑛子のお腹の子のことや、なぜ父親は妻や子供が苦労することが分かっているのに、家出したのかって理由や、その後、子供達のことは思い出したのか、とか、凌の映画はどうなったのか?とか、一番知りたい理由やその後のことが全くどうなったか分からないまま終わってしまうので…モヤモヤした感じは残ります。 そして、コルガバのように時間軸が交差した計算し尽くされた舞台の構成はやっぱりよく出来てるなあ〜と。 で、感想が先になってしまいましたが、カテコの続き。みんなカテコでスタオベしてました。 で、すぐひっこんで、またみっくんが出てきて、全員出てきて…を3回目まで繰り返し、終了アナウンスも流れるけど、それでも拍手が鳴りやまないので、4回目はみっくんだけがセンターはけ口から登場。 以上、私の「あんちゃん」レポは終了です。 |
ブラウザの「戻る」で戻ってください。
なお、このレポ及び画像の転載、URLの貼り付け等の行為は、
私(KAPPA又はタマガヤマジェスティ)が自分のサイトやツイッターで行う
以外は認めていません。Facebookや掲示板等に貼り付けるのも禁止
です。(紹介したい場合は私がツイでつぶやいたものをRTしてください。)
もし、誰かが無断転載していたのを発見した場合は、
その人物に注意していただけるとありがたいです。